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けんかの対応

今日は今年最後の職員勉強会でした。2歳児と4歳児の子どもたちがけんかしている場面の写真を見て、自分だったらどんな対応をするか、グループに分かれて討議しました。子どもたちの表情からはいろいろな思いが読みとれるのですが、前後の状況がわからないので、どんな対応をすればいいのか考えさせられました。


 それぞれのグループでいろいろな意見が出ましたが、まず一人一人の子どもの思いを受けとめた上で、相手の子どもの思いを伝えることが大切だというのは一致した意見です。


 私たちは、けんかの原因を知りたいと思い、一番に、「どうしたの?」と尋ねてしまいますが、けんかして気持ちがいっぱいになっている子どもたちが、けんかになった理由を言葉で説明するのは難しいと思います。けんかになって、悔しい、悲しいという思いが受け止められてこそ、自分の行動を振り返ることができるのではないでしょうか?


 だから、「どうしたの?」ではなく、「どうしたかったの?」と子どもの思いを聞くことが大事なんですね。けんかは大切な学びの場です。


 大人は、けんかは悪いことだと思い、できるだけ早く収めようとしたり、「ごめんね」と謝らせて、仲直りさせようとしますが、子ども達はけんかを通して、相手にも自分と同じ気持ちがあることに気づきます。けんかは、自分の気持ちを表現し、相手の気持ちに気づく大切な機会なんですね。改めて、子どもたちの姿をしっかり見守り、丁寧な対応を心掛けたいと思いました。


 それぞれのクラスの先生たちが記録した事例検討では、各クラスの課題や保育の成果を共有することができました。コロナ禍で、なかなか研修に参加できなくて足踏みしているような気持ちになりますが、園内でこんなに学び合えるのは幸せなことです。


 コロナの感染者が増えて、まだ当分今の状況が続きそうですが、みんなが同じ方向を向いて子どもたちに関わっていることがわかり、明日からまた安心して子どもたちと過ごすことができます。


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