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フワフワ言葉・チクチク言葉

 給食が終わった頃、2階のりんご組保育室に行くと、子どもたちが真剣な顔をして担任のM先生の話を聞いていました。M先生の手には「ちくちくとふわふわ」の絵本が・・・。最近、子どもたちの言葉がチクチクしていて、嫌だなと思ったM先生が子どもたちにわかりやすいように絵本を通して話をしようとしているところでした。


 3歳児はお昼寝中。特に気になる言葉が多いのが4・5歳児なので、その時間を選んでお話が始まったようです。自分のこととして真剣に話を聞いている子がほとんどでしたが、何人かの子どもたちは話の内容がよく理解できないのか、先生の方を向いて話を聞くことができません。


 「あっち行って」「その髪型かわいくない」「一緒に遊ばない」など、言われたら悲しくなるような言葉を言う子がいるそうです。なんで?と思ってしまいますが、嫌な言葉を使って友達の優位に立ちたいと思っているのかもしれません。朝、おうちの方に叱られて心の中がモヤモヤしているのかもしれません。睡眠時間が足りなくてイライラしているのかもしれません。嫌な言葉、強い言葉を使ってみたいだけなのかもしれません。いろいろ理由があったとしても、チクチク言葉を言われた子ども達の心は傷ついています。


 好ましいところと好ましくないところがあるのが人間であり、それは大人も一緒ですが、子どもたちに好ましくないところがあれば、気づいた大人が「それはよくない言葉だよ」「お友達がその言葉で悲しい気持ちになっているよ」と伝えることはとても大事だと思います。


 子どもは日々の生活や大人の言動から価値観を学んでいます。子ども達にどんな言葉を言ったら友達が傷つくのか、気づいたらその場で伝えるのはもちろん、子どもたちみんなと一緒に考えて、良いこと、良くないことの価値観を作っていくことが大切なのではないかと思います。


 まだまだ自分のこととして考えられない子もいます。自分が言った言葉を思い出すことも、思い出そうと思うこともできない子もいます。いろんな子どもたちがいますが、伝えたいことは同じです。いつかその子の心に響き、自分の言動を振り返ることができる日が必ず来ます。大人は、チクチク言葉を聞き逃さず「それはチクチク言葉だよ」と子どもたちに伝えてほしいと思います。フワフワ言葉は、人を元気づけ、言われた人は前を向くことができます。チクチク言葉は、人を傷つけ、言われた人は前に進めなくなってしまいます。私たちの世界がフワフワ言葉でいっぱいになるように、おうちの方と一緒に子どもたちに伝え続けていきたいと思います。

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