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マスク依存

先週、りんごの花保育園のLINEに、M先生がラジオの『マイあさ!』で『マスク依存にどう向き合う?』というテーマで中央大学教授の山口真実教授のお話があったことを教えてくれました。


 コロナが流行して3年。その間ずっとマスクをするのが当たり前になりました。山口先生のお話では、特に女子中学生はマスクをしている方が美人に見られ、マスクを外すとがっかりされそうでマスクが外せなくなっているそうです。男子も、マスクを外していると、自分がイケてると思っているんじゃないかと他人から思われそうで、マスクを外せないらしいです。


 3年間もマスクをしていると、人前でマスクを外すのが恥ずかしい、怖いと思うようになるのですね。多感な時期は特にそう思ってしまうのかもしれません。視聴者からの投稿で、「保育士をしている友人が、マスクを外したところ、子どもが泣いてしまった」という話が紹介されたのですが、りんごの花保育園の0歳児も、担任が食事をするためにマスクを外したら2人が泣いたそうです。ショックです。


 3歳までの子ども達にとって、マスクをしている顔が普通の顔で、マスクを外すと違う人に見えて怖いのでしょうね。3歳以上の子ども達も、3年間もこんな生活を続けているので、マスクをしていなかった時の記憶が薄れているかもしれません。


 昨年から、戸外ではマスクを外していいと言われているのに、マスクが外せません。常にマスクをしているのは日本独特の現象になりつつあるのですが、他人の目が怖くて外すことができません。それでも最近は、夜遅く帰っているとマスクを着けていない人に出会うようになりました。


 言葉を覚えたり、食事の基本的習慣を身につける子どもたちにとって、他の人の口元を見る経験はとても大事です。まだデータが出ていないのですが、言葉の獲得が遅いお子さんが増えたように感じます。よく噛んで食べることがなかなか身に付かないお子さんもいます。コロナに感染したとしても、重症化のリスクが低い子ども達と関わっている私たちは、子ども達の健全な発達のためにマスクを外してもいいのではないかと思います。


 5月にはコロナが5類になり、マスクを付ける場面、外してもいい場面が国から伝えられるそうですが、なんだか・・・マスクを付けたり、外したりも国からの指示がないとできない国って不自由だなぁと思います。

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