ワクワク・ドキドキ
昨日、りんご組のM先生が遅くまで残って宝箱を作っていました。ずっと前から、子ども達と一緒に草木染をしたいと話していたのですが、グッドアイデアを思いついたようです。
海賊から手紙が来て、宝探しに行って、見つけた宝箱の中にハンカチが入っている・・「そのハンカチを染めるのが海賊からの指令で、どうやって染めたらいいか、子ども達が先生たちに訊きに行くと思うので、どんぐりやコスモス、びわの葉で草木染めができるということを伝えてください」と昨夜ラインが入っていました。
給食後、2階にいる子ども達は海賊からの手紙に大興奮。『りんごぐみのゆうかんなこどもたちへ おまえたちのなかまのみずぐるーぷのこどもたちがかいぞくせんをつくるときいたぞ。なかなかいいかんがえをしておる。おまえたちが、ほんとうにおれたちのなかまになれるかためしてみたい。まずは、おれたちがであったしるしとしてさずけたいものがある。がんばってさがしてみてくれ』こんな手紙を受け取って興奮しない子どもなんていません。
みんな宝箱のありかを示す地図を見ながら、ここじゃない、あそこじゃないと探し回り、M先生のヒントに導かれて、デジタルフォトフレームの後ろにある宝箱を見つけたときは、大歓声を上げていました。1階では未満児クラスの午睡中だったので、急いで宝箱を持って上がって中を確かめたようです(見学の方が来られていたので、その場面を見ることはできませんでした)。
中には白いハンカチがたくさん。『りんごぐみのゆうかんなこどもたちへ よくみつけたな。さすが、ゆうきのあるこどもたちだ。おれたちかいぞくはなんでもじぶんたちでつくるんだ。このはんかちをじぶんたちでそめることができるかな。おっと、おれたちにはえのぐなんてものはないからつかうんじゃないぞ。かんせいをたのしみにしている』
この手紙を見つけて、子ども達の興奮は最高潮に。いつもは2階にいる子ども達の声はそんなに聞こえてこないのですが、今日は嬉々とした大きな声が聞こえてきました。
夕方、「うまくいきましたね」とM先生に声を掛けようとしたら、「思ったようにはいかないですね」とM先生。宝箱に興奮した子どもたちは、もうひとつ宝箱があるはずだから探しに行こうと言ったり、ハンカチを染める方法を尋ねても耳に入らず、ハンカチを水に入れたら何か浮かび上がってくると言ったりして、とても草木染には繋がらなかったそうです。
ワクワク・ドキドキの海賊の宝箱と草木染は繋がりにくいかもしれませんね。非日常的なことが起こったのですから、宝物や魔法の話に想像力が働くのは当然の流れでしょう。明日もう一度草木染に気持ちが向くよう話をするとM先生は言っていましたが、子ども達の反応はどうでしょうか?草木染に結びつかなくても、これだけ子ども達の心をつかんだ海賊の宝箱作戦は大成功だと思います。
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