子ども対保育者比

 昨日の榊原先生のブログには続きがあります。保育の世界では、子ども対保育者比が低い方が良い保育ができるという考え方が広く信じられていて、榊原先生にはそれが理解できないそうです。保育研究者の方に聞いているが、誰も満足のゆく理由を教えてくれないとも書かれていました。


 最近、日本とアメリカ、中国の保育の違いを、文化人類学の立場から、アメリカのジョセフ・トビン教授と一緒に研究をされた林安希子さんが、膨大な日本の保育現場の記録から、日本の保育の特徴を描いた著書にその見方が示されていたそうです。


 トビン教授や林さんは、日本の保育園・幼稚園では、子ども同士の喧嘩や揉め事を保育者はできるだけ介入せずに「見守る」ことが多いことを見出し、その背景として日本で「一人の保育者に対する子どもの数が維持されているのは、文化的な理由」があるからであり、「1クラスが少人数だったら、教師たちはより介入する傾向になり、その結果子どもたちは大人に介入されずに感情に満ちた場面で仲間と対話する機会を逃すことになる」からであると述べられているそうです。


 「こうした日本の慣行は、大きいクラスサイズへの価値観であり、暗黙の文化的信念の反映でもある」と考察されているそうです。


 確かに、私たちは、子ども同士が問題にぶつかったり、トラブルが起こっている時、口出しせずに見守るという援助の方法を大切にしています。放任ではなく、「自分達で考えてみて」と伝え、見守っていると、子ども同士で解決する力がついていきます。


 これは長年日本で培ってきた保育の特徴なのかもしれません。こうして育っていく日本の子ども達は諸外国の子ども達に比べて劣っているわけではありません。そう考えると、保育者比が多い方がより優れた保育ができるというわけでないのかもしれませんね。


 でも、保育士の人数が多ければ、明日の保育の準備や、保育の振り返りをする時間を作ることができます。少なくとも日本の保育現場は忙しすぎるのが課題だと思っています。

スウェーデンやのように、4歳児

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