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男の子・女の子の違い

 子どもが男の子と女の子の体の違いに気づき始める時、質問されても、うまく説明できないことってありますよね。先日、0歳児の弟がいる3歳児のお姉ちゃんが、赤ちゃんのオチンチンを見て、「〇〇くんがケガしてる!」とお母さんに言ったそうです。その時うまく話せなくて困ったお母さんは、翌日、どんなふうに話せばいいのか教えてほしいとM先生に相談されたそうです。


 尋ねられたM先生も、ちょっと困って、男女のきょうだいがいる保護者のお母さんに尋ねました。「一番下の妹がお兄ちゃん達のオチンチンを引っ張った時に、男の子と女の子の体の違いを伝えて、それはとても大事なものだから、人のを見たり触ったりするのはいけないし、自分のも同じで大事にしなくてはいけないことを話しました。3歳前に教えるとストンと胸に落ちるみたいですよ。」と教えてくれたそうです。「Wさん(保護者の方)は、子育てのことをよく知ってあるので、時々いろいろ聞いて教えてもらっているんです。」と話してくれました。


 私たちが子育てしている頃は、子どもに性の話をすることはタブーで、「そんなことは知らなくてもいいの。」とごまかしたり、知らんふりをしたりしたものでしたが、最近は、子どもの年齢に合わせてわかるように伝えることが大事と言われていますね。子どもが関心や疑問を持った時が伝えるチャンスです。男女の体の差について書かれた絵本もたくさんあるので、小さい子ども達には読んであげるのもいいですね。


 インターネットなどを検索すれば、性に関する情報が瞬時に集まる時代を子ども達は生きていかなくてはいけません。それを全て防ぐことはできませんが、正しい情報を信頼できる人から教えてもらう方がきっと子ども達の心に残ると思います。


 ジェンダーフリー、ジェンダーレスについて関心が高まり、男女の違いで判断したり、言動を決めつけることがおかしいと思う人も増えてきました。でも、体に男女差があることは事実なので、ごまかしかり、茶化したりせずに、正しい情報を伝えたいですね。


 男の子は男らしく、女の子は女の子らしくするようずっと教えられてきた世代としては、ジェンダーフリーやジェンダーレスをなかなか受け入れがたいのですが、「男のくせに・・・」「女の子なのに・・・」と、自分自身も言われることは嫌でした。これからの時代を生きる子ども達には、男女の固定観念をなくし、自分らしく、人間らしく生きてほしいと思います。

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