科学する心

 ソニー教育財団が「科学する心を育てる」というテーマで幼児教育の実践プログラムを開始して20年が経ちました。記念講演として3名の著名な方のオンラインセミナーが『科学する心を育てるって何だろう?』というテーマで無料配信されています。


 その中のおひとり、脳科学者で日立製作所の名誉フェローである小泉英明氏の講演のテーマは「学びの原点に見える科学する心」で、以下の文章が添えられていました。


 乳幼児期(0~5歳)の子どもは、誰もが“サイエンティスト(科学者)”です。周囲に強い興味を持って試行錯誤をくりかえし、学びをみずから進めるのです。「科学する心を育む」とは、小学校以上で学ぶ科学教育を幼児期に試みることではありません。ましてや、子どもに結果を教え込むことでも、記憶させることでもありません。学びの本質は、外からの刺激を取り入れ、脳の情報回路を構築することです。体を土台に主体的に行動し、失敗を繰り返しながら、子どもたちの「心と体」は育っていきます。


 ・・・幼児教育で一番重要なことを指摘されていて、実践者として心に留めておきたい言葉です。講演の中で、子ども達が興味を持った事柄を調査したところ、「ダンゴムシ」が一番だったそうで、なぜダンゴムシに興味を持つのか?ということについて話されていました。生物学で分類すると、ダンゴムシは甲殻亜門に属するエビやカニの仲間だそうです。ダンゴムシが生命進化の本質を宿していることを幼児は直感的に感じ取り、興味を持つのではないかと話されています。


 ダンゴムシは3億年間も地球上に存在し続けた三葉虫と生態がそっくりで、身体の弱い内臓を守るためにまん丸になる防御姿勢を取ることができるので、長期に渡って存在していると考えられているそうです。


 小泉先生自身、興味が湧くと、いまだにダンゴムシを捕って観察したり、滑り台から物を転がして確かめたりされるというお話を聞いて、大人が好奇心を持ち続けることの大切さを感じました。


 キラキラデーの活動も佳境に入りますが、先生達がおもしろいと感じ、ワクワクしながら活動を広げてくれるといいなと思います。


 

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