自分で眠りたい
久しぶりにはな組(1・2歳児)保育室に入って、給食からお昼寝までの子ども達の姿と先生たちの動き方を見てみました。先生たちの子ども達への関わり方は丁寧で優しいので、子ども達は落ち着いて過ごしていました。
M先生から、「はな組で何か気になることがありますか?お昼寝の時、手を掛け過ぎですよね?」と言われて、思わず「そうですね。」と言ってしまいました。手を掛けるのは良いことだと思いますが、掛け過ぎるのはやはり良くないと思います。子どもが自分でしようとする気持ちが育つ機会を奪ってしまうからです。
お昼寝は、自分で眠りに入ってほしいと思います。子ども達は、一人一人違う生活リズムの中で園に来ているので、一斉に眠れるわけではありません。それぞれのペースで、だんだん眠りに入っていいのだと思います。体をさすったり、トントンしたり、眠らせようと一生懸命に関わっている先生たちのがんばりに対して申し訳ないのですが、もう少し子どもの意思に任せて見守ってほしいと思いました。
欧米では、子どもと寝室を別にする家庭が多く、そうすることで子どもの自立心が育つと言われているようです。赤ちゃんの頃から寝かしつけをせずに、一人で眠る習慣をつけ、遅くても3歳までには寝かしつけるのを止めた方がいいという考え方もあります。
子育てに正解はないので、ご家庭で寝かしつけをするかどうかは、保護者の方が決めることですが、かわいそうだから寝かしつけるという考え方には疑問を感じます。子どもが求めていないなら、子どもが自分で眠りに入る時間を守ってあげてもいいのではないでしょうか?もちろん、他の生活リズムを整えることが基本ですが・・・。
子どもは、寝かしつけられないと愛情が足りないと感じるわけではないと思います。寝かしつけではない時にも愛情を注げる時間はたくさんあります。特に保育園の保育室は同じような年齢の子ども達がたくさんいる安心できる場所です。園生活に慣れない頃は、お昼寝の時間が寂しかったり、不安に感じたりすることもあったでしょうが、もう大丈夫です。少し離れたところで、子どもが自分で眠りに入っていくのを見守ってあげてほしいと思います。
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