心の育ち
- 大瀧智子
- Oct 24, 2018
- 2 min read
朝のおやつの時間、担任の先生が出勤してくるまではな組(2歳児)のお部屋にいました。2歳児は、自己主張の真っ最中で、泣く、笑う、怒る、走る、どんな行動も全力です。
担当制保育なので、いつも同じ順番に、交代で、おやつやごはんを食べます。遊んでいるところで、「おやつだよ」と言われると、「いや!」と言うのが、2歳児のお決まりの言葉ですが、最近そんな2歳児にも変化が表れてきました。
「おやつだよ。」と担任の先生が声を掛けると、ひとり、また一人と自分で手を洗い、椅子に座って待っています。空いている席があると、「〇〇ちゃん、おやつだよ。」と友達を誘う子もいます。子どもは確実に成長するのだなと思います。
一つの机に4人の子ども達が座っておやつを食べていると、Aくんが、勢いをつけて椅子を押しながら子ども達が座っている方に走って来ました。とっさに、「危ないよ。」と椅子を取り上げると、Aくんは床に寝転がって、「ウォ~ン!!」と大声で泣き始めました。「どうしようかな?」としばらく見ていたのですが、泣き止む様子はありません。抱っこして気持ちが切り替わるのを待とうかな・・・と思っていると、おやつを食べ終わったBちゃんが、さっとAくんの側に行き、「Aくん、あそこの席空いたよ。」とBちゃんがさっきまで座っていた席を指差しました。少しAくんの泣き声が小さくなったところに、Cくんもやって来て、「あそこ座っていいよ。」とCくんが座っていた席を指差して言いました。
BちゃんとCくんに手を引かれて、席に座ったAくん。私の出番はありませんでした。子ども達が友達を思う気持ちに、私まで心が満たされました。まだ生まれて2年か3年で、こんな気持ちが育つなんて、人はなんてすごい力を持って生まれてくるのでしょう。
果てしなく続くのではないかと思われるような自己主張をする中で、やっぱり友達の気持ちを思いやったり、先生達の姿をしっかり見ているのだなと思います。
そう言えば、かみつきもぐ~んと減りました。みんな確実に大きくなっています。
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