ことばの発達
0歳児だった子どもたちが、1歳児クラスに進級しました。赤ちゃんっぽさがなくなり、自分で動くことが増え、伸び伸びとしています。園庭では、三輪車に乗ったり、砂場の道具で遊んだり、段差を跳び下りようとしたり、少しもじっとしていません。子どもの体の細胞がどんどん増えていくのが目に見えるようです。
「やめて」「いや」「もう」「だめ」いろいろな『ことば』が出てきています。日常的に話しかけている『ことば』は、ほとんど理解していることがしぐさや表情から読み取れます。子どもは、こんなに抽象的な『ことば』というものをどうやって理解し、獲得していくのでしょうか。
『ことば』の獲得の道のりについては、まだ解明されていないことが多いようですが、子どもはかなり高度な能力を使って『ことば』を選別し、獲得しているようです。
男の子よりも女の子の方が『ことば』の発達が早いとか、きょうだいがいる方が早いなどと言われますが、そうではないことも多いようです。
『ことば』が出ないと心配になりますね。私も二人の子どもを育てましたが、最初の女の子は『ことば』が出るのが早かったことを覚えています。でも、2番目の男の子は遅くて、1歳半検診の時に、いわゆる『ひっかかって』半年後に保健師さんから電話がありました。
電話があった時には、たくさん言葉が出ていたので、1歳半検診で『ひっかかって』いたことさえ忘れていました。
『ことば』の発達は個人差が大きく、たとえば1歳半の子どもが100人いたとすると、下から10番目の子どもが話せる『ことば』の数は5語程度であるのに対し、上から10番目の子どもは110語程度もあると報告されています。発達の早い子と遅い子では、20倍もの開きがあるということです。
『ことば』が出ないことよりも、人の話しを理解しているか、理解しようとしているかの方に注目した方が良さそうです。
とにかく、子どもの『ことば』の出始めは本当に可愛いですね。言い間違いや発音の不明慮さ・・・その時はかわいくて覚えているのですが、すぐに忘れてしまうので、このかわいい時代を思い出せるようにビデオに撮ったり、メモされることをお勧めします。