親ガチャ
子育て支援員のY先生が、「ちょっと嬉しい話があったので聞いて下さい。」と話してくれました。
先日、高校生の娘さんが、「私、この家の子どもに生まれてよかったと思う。」と言ってくれたそうです。それを聞いた息子さんも、「俺も、そうかな、ガチで・・・」
なんともうらやましい話です。思春期の娘さんと息子さんにそんな言葉を言われたら、今までの子育ての大変さは全て吹き飛んでしまうでしょう。「いろいろあったけど、本当に嬉しかったです。」と話されたY先生の話を聞いて、私の子ども達はなんて言うのかな?と考えました。
親ガチャ・・・最近よく聞く言葉です。子どもは親を選べない、どんな親の元に生まれるかは運任せで、それで人生が変わるという意味に使われるようです。おもちゃのガチャポンで当たりやハズレが出るのにたとえられているようですが、いやな言葉です。格差社会が広がり、年収の低い家の子どもは、塾に行かせてもらえない、大学に入ることもできないので、貧困から抜け出すことができない。全て親次第ということでしょうか。
でも、Y先生のお子さんたちは、きっと親ガチャで当たりだということなのでしょうね。それは、お金持ちであるとか、いい家に住んでいるとか、地位や名誉があるとかではなく、愛されて、大事に育ててもらったということだと思います。
今朝、実の母親から虐待されて育った女性の報道番組を見ました。ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、実の親から愛されずに育つということがどんなに辛く悲しく、その後の人生に影響を与え続けるか想像に余りあります。これは、親ガチャにハズレたということになるのでしょう。
子どもが求めているのは、親の愛情です。「あなたが大好きだよ。あなたが大事だよ。」という愛されている感覚です。それがあれば、自分の力で未来を切り開くことができるはずです。どの子も当たりハズレなく愛されて育つ世の中になることを心から願います。
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