怒り
- 智子 大瀧

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先日の研修会で学んだことを振り返っています。いつも子ども達のために一生懸命しているつもりだったのですが、それがいいと思って一心にしていることが子どものためになっていないことがよくわかったからです。
研修会では障がい児入所施設の子が荒れる姿が映し出されました。自分の不注意でお皿を割ってしまったことがきっかけで、物を蹴ったり、人に八つ当たりしたり・・・行動はどんどんエスカレートし、支援をしている先生が廊下に連れ出しました。それでも大きな声でどなったり、暴れたりするその子の怒りはなかなか収まりません。30分ほど時間が経って、やっと「自分が悪い」という言葉が出て八つ当たりした子に謝りました。
お皿を落として割ったら、大抵は「ごめんさなさい」と謝って、しばらく同じことをしないように気をつけるような出来事です。でも、そんなことさえも、自分の怒りを爆発させるきっかけになってしまうのです。子どもの根っこにあるのは、「またやってしまった」「どんしてこんなことになってしまうんだろう?」という思考よりも先に怒りという感情です。
発達障がいや愛着障害の子にはこんな傾向があります。思考したり、言葉にするよりも、どうしていいかわからない感情が怒りとなって噴出してしまいます。そんな時に、いくら正しいことを伝えても受け入れられるはずがありません。
講師の先生が、怒りが収まらないような時は気持ちを変えられるような対応を考える方がいいと話されていました。気持ちを変えるには場所や人を変えたり、時間を置くことが必要です。「あなたの怒りは理不尽だよ。ごめんなさいと一言いえばいいんだよ」と伝えたいところですが、怒りが噴出している時にはまずその怒りを収められるように手助けをすることが大事だと感じました。
正攻法は通じない・・・正しさを伝えることが支援にはならないのです。まだまだ勉強が必要です。怒りがおさまるよう、誰かが一人で抱え込むのではなく、関わる人たちの共通理解の下、早く怒りの感情から解放されるようチーム保育で関わっていきたいと思います。






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