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日本版DBS

 福岡市の園長会に出席しました。今日の会場は少し離れたところで開催されたので、往復するだけで時間がかかりました。福岡市は広いので、いつも園の近くが会場なのはラッキーなことなんだなと思いました。 


 来年12月に施行予定の日本版DBSについて、弁護士の方のお話を聞きました。DBSは、イギリスで活用されている犯罪証明管理及び発行システムですが、それが日本にも導入されるそうです。子どもを性犯罪から守ることが目的で、子どもに接する仕事に就く人に対して、犯罪歴を照会することが義務付けられます。


 日本全体で犯罪件数は減少しているのに、子どもの性犯罪の認知件数は増加しているそうです。認知件数が増えているということは認知されていないものを含めると、相当な数になるのかもしれません。恐ろしいことです。一番弱い子どもが被害者になることを防がなくてはいけません。性犯罪は再犯率が高いそうなので、過去にそんな犯罪を犯した人が子どもにかかわる仕事に就くことは絶対に避けたいです。


 子どもが性犯罪の被害に遭うと、生涯にわたって回復し難いほどの重大な影響を受けるので、DBSは必要なシステムだと思いますが、犯罪歴は重要な個人情報なのでこれを取り扱うのは重責が伴います。もし、現在職場に対象となる人がいるとしたら、その対応も大変です。いろいろなケースを考えると、日本版DBSが導入されることによって、様々な課題が浮かび上がってくるでしょう。


 弁護士の方のお話です。盗撮を繰り返していたある人物は、国立大学を出て、就職をした時に年上の女性からパワハラのような行為を受け、それが女性への復讐で盗撮という行為に至ったのではないかと精神科の先生が話されていたそうです。


 犯罪は決して許されることではないですが、刑罰だけでなくなるものでもないのでしょうね。様々な課題があると思いますが、日本版DBSが導入されることで、全ての子どもたちが安心・安全に成長できることを願います。


 
 
 

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