愛着障害
- 智子 大瀧

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先週参加した研修会で、発達障がいや気になるお子さんが増えていて、保育士がその対応に疲弊していることが「不適切保育」が起こる要因の一つとして挙げられると言われました。他園の園長先生方も、口を揃えて「増えている」と仰っています。先日の区の園長会でも、「さぽーと保育」をもっと拡充してほしいという要望が上がり、その場にいた園長先生方が同調されていました。
児童発達支援事業所は、現在20近い保育園や幼稚園、小学校で訪問支援を行っていますが、どの園も対応に苦慮され、その中で疲弊している先生が気になっています。
研修講師の先生が、発達障がいか愛着障害、それとも発達障がいと愛着障害が重なっているのかを見分けることが必要だと話されていました。荒れたり、キレたりする子ども達の行動は似かよっていてわかりにくいのですが、原因によって対応が異なるので、しっかり子ども達を見ていかなくてはと思いました。
愛着障害というと、母親(父親)の愛情不足のように感じますが、そうではなくて子どもと親等の相性の問題だそうです。ここを間違えると保護者の方にとても辛い思いをさせてしまうので、気をつけなくてはいけません。
子どもと親等の相性の問題なので、きょうだいの中で違うのは納得できます。子どもが求めていることと親が求めていることがすれ違い、親にとっては理不尽な要求をする子どもが可愛く思えず、子どもは自分が要求しても受け止めてくれない親に対してさらに過剰な要求をしてしまうという悪循環に陥ってしまうようです。
この関係を変えることは何歳になってもできるそうですが、子どもは自分の気持ちや行動を変えるのは難しいので、大人の方が変わった方がよさそうです。でも、気持ちを変えるのは大人でも難しいですね。周りの人の力を借りながら、子どもと新しい関係づくりができるといいと思います。
この愛着障害は、毎日一緒に過ごす園の先生や子どもとの間でも同じような関係に陥ることが起こり得るので、一人の先生が抱え込まず、チームで関わっていくことが大切だと思いました。子どもを変えようとするよりも、大人が変わる方が近道です。愛されたい、大事にしてほしいと願っている子ども達の心にみんなで寄り添っていきたいと思います。






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