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睡眠

 先日、いつものようにM先生が保育に役立つラジオ番組を紹介してくれました。とても勉強になります。ありがとうございます。改めて睡眠について考えさせられ、睡眠は生き物の生死や生活や活動の質に関わる重要なものであることを再確認しました。


 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・副機構長の櫻井武先生が、視聴者から寄せられた睡眠についての質問に、最先端の研究でわかっていることを根拠に答えられていました。生物はなぜ眠るのか?それも長時間に亘って・・・。睡眠を摂らなければ、死んでしまうからです。動物実験や人体実験からも、睡眠を摂らなければ長くは生きられないことは証明されています。昔、眠らせずに自供を強要し、冤罪が起こったのは当然の結果です。


 人が眠るのは、脳を休め、記憶を定着させることが大きな目的でもあります。だから気持ちよく眠り、気持ちよく起きることは大事なことです。日本人は特に睡眠時間が短いと言われているので、もっと睡眠時間を確保できるといいですね。睡眠から目覚めさせることはできても、入眠させることはできません(赤ちゃんや小さいお子さんを眠らせるのはできますが、そう簡単ではないですね)。だからたくさんの人が睡眠に悩んでいるのでしょう。


 睡眠には朝型と夜型があって、これは遺伝子で決められているという櫻井先生のお話に驚きました。遺伝子で決まっているのなら、夜型のお子さんを早く寝せるのも、他のお子さんと同じように保育園で午睡をさせるのも難しいはずです。


 保育園では、毎年3歳児がなかなかお昼寝をしてくれなくて困っているのですが、夜型のお子さんであれば仕方ないのかもしれません。5歳児でもまだ午睡をしているお子さんもいるので、必要な睡眠には個人差が大きいことを実感しています。


 朝起きられなくて学校に行けないお子さんも多いので、学校でもフレックスタイム制が認められるといいですね。睡眠は個体差が大きく、生理現象でもあるので、それで叱られたり、注意を受けたり、不利益を被るのはかわいそうです。研究がさらに進めば、社会の在り方も変わっていくかもしれません。固定観念に縛られずに、一人一人のお子さんを尊重しなくてはと改めて思っています。

 
 
 

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