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絵本

 授業で絵本のことについて話そうと思っているので、いろいろ読み返しています。


 日本の絵本は、先達の方々の「子ども達に良書を」と言う熱い思いが結実し、世界でもトップクラスの発展を遂げています。イギリスで始まったブックスタート運動は、識字や情緒の発達にプラスの影響があることがわかっています。日本で始まったブックスタート運動でも、初めて絵本を読んだお母さんが、絵本の素晴らしさを知って、ずっと子どもに読み続けていきたいと思ったという話を聞いたことがあります。


 全ての母親、父親が絵本を読み聞かせてもらったわけではないのですね。大人になって初めて読んだ絵本への感動は格別なものだったでしょう。


 

先週、孫に「きみとぼくがつくるもの」という絵本を送りました。書店の絵本コーナーで手に取って読んだところ、父親が子どもを思う気持ちに心を打たれ、是非親子で読んでほしいと思ったからです。きっと大きくなった時に、この絵本を一緒に読んだ時のことを思い出して、自分に向けられた愛情の大きさに気づくことでしょう。


 副題には、「いっしよにみらいをいきていくためのけいかく」とあり、いつまで続くかわからないコロナウイルスの脅威や戦争など先の見えない不確かな社会を生きていく子ども達に、「大丈夫、安心して大きくなっていいんだよ。」と作者のメッセージが込められています。


 絵本の中の言葉は凝縮されていて、絵は言葉で表現されていない状況や心情を語ります。それをどう読み解くかは一人一人に委ねられています。絵本は、子どもだけのものではなく、大人にも様々なことを伝えてくれますね。いい絵本と出会うと得した気分になります。

 
 
 

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