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行事

 コロナの出口が少し見えて来て、振り返る時期に来ているのかなと思います。先日の研修会で、講師の先生が、「幼稚園・保育園ではよく『大きな行事』と言いますが、大きい、小さいってなんですか?」と問われました。


 大きな行事・・・確かによく言います。運動会やお遊戯会を大きな行事だと自然に言っています。何が大きいのでしょう?かける時間?練習量?費用?保護者へのアピール?振り返るとちょっと気まずい思いがします。


 講師の先生は、「コロナのために、これまでの行事を縮小したり、変えたりしなくてはいけなかったけれど、それで気づいたこともあると思います。コロナが収束したら、またコロナ前の行事に戻りますか?」と問われました。


 コロナのために私たちはずいぶんいろいろなことを変えざるを得ませんでした。でも、変えた(縮小したり、中止したりした)ことで、時間と心にゆとりが生まれ、子ども達と向き合う時間が増え、一人一人の子どもの成長や課題に気づくことができました。大きな行事を成功させることと、日々の保育が豊かになったこと、どちらが子どもにとっていいことでしょうか?


 先日キャリアアップ研修会に参加したS先生が、職員勉強会で気になる話をしてくれました。4~5人でグループディスカッションがあり、その中である保育園の5歳児担任の先生が、今年度から園の方針で行事をすべてやめることになったけれど、何をしていいかわからないと悩んであったそうです。


 これまで行事中心だった園が行事をすべてやめるとしたら、園長や主任が何をするか道筋を示さないと働いている先生たちは途方に暮れてしまうでしょう。行事をやめることが大事なのではなく、子どもの成長・発達にとって何をするのか目標を明確にし、環境を整え、計画的に保育内容を進めること、そしてそれを全ての先生が理解していることが大切なのではないでしょうか。


 保育所保育指針を基本方針にして、全職員で保育目標達成を目指すことの大切さを改めて感じます。他園だけの問題ではなく、自分の園の保育を見直さなくてはと思います。

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