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赤ちゃん

 最近、赤ちゃんにミルクを飲ませることがあるのですが、その時間はとても幸せな気持ちになります。最初の頃はミルクを飲むのに一生懸命だった赤ちゃんも、大きくなるにつれて、いろいろな表情や仕草を見せてくれるようになります。


 時々、飲むのをやめて、じっと顔を見たり、にこっと笑ってくれるので、目を離すことができません。哺乳瓶で遊びだしたかと思うと、また一心に飲みだしたり・・・ひとつひとつの仕草に癒されています。


 私は事務室の椅子に座って飲ませるのですが、椅子の後ろが園庭なので、遊んでいる子ども達が赤ちゃんの顔を覗き込みに来ます。「かわいい」「いっぱい飲んでる」「今日は飲むの遅いね~」いろんな言葉をかけてくれます。

 

 赤ちゃんにとっても子ども達の声は特別なようで、子ども達の声が聞こえると、哺乳瓶を口から外し、しばらく耳を傾けています。その様子を見て、子ども達はさらに「かわいい~」と、髪の毛を優しくなでてくれます。みんな赤ちゃんの扱いがとても上手です。赤ちゃんに触る時は、そっと・・・。かける言葉は優しく・・・。誰も教えていないのに、赤ちゃんに優しい関わり方ができるのは、赤ちゃんが持っている力でしょうか。


 動物の中で、人間の赤ちゃんだけがミルクを休み休み飲みます。他の動物はお腹いっぱいになるまで、食べ物がなくなるまで、休まずに食べ続けるのですが、人間の赤ちゃんは、時々ミルクを飲むのを休んで、飲ませてくれる人の顔をじっと見たり、周りの音に耳を澄ましています。授乳はお腹を満たすだけではなく、コミュニケーションの一つでもあるのですね。


 赤ちゃんは、ミルクを飲んでいる時も、自分が愛されているか、大事にされているのかを確認しているような気がします。赤ちゃんに「この世界はいい世界だよ。」とメッセージを送るのが私たちの役割ですね。りんごの花保育園で一番小さいIくんも、1月には1歳になります。みんなどんどん大きくなります。授乳できるのももう少しだと思うと寂しいです。


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