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オムツからの卒業

 先週金曜日、未満児クラスのごみを集めている時に、量が少ないのに驚きました。嘔吐下痢が流行してしまって少しお休みの子が多かったのも理由の一つですが、進級を前に、2歳児の子どもたちがほとんどオムツを卒業したのでごみが減ったようです。


 トイレトレーニングは、子どもにとっては人生最初のトレーニングです。思い通りに排泄をコントロールできるようになるにはかなりの努力と時間がかかります。でも、保育園では他のお友達の姿を見るのがとても良い刺激になります。〇〇ちゃんが排泄している場面を見たら、自分だって…という気になりますからね。


 未満児クラスは〇〇ちゃんの担当は〇〇先生というように、『担当制』なので、先生たちは一人一人の子どもの排泄の間隔やサインなどをしっかり把握しています。そろそろ・・といういいタイミングで声掛けすることができるので、子どもたちは成功体験を重ね、だんだん自立するようになっていきます。


 でも、トイレトレーニングが順調に進むことはあまりないようです。スタートがうまくいっても、途中で「いやだ!」と拒否をする時期があり、階段を上るようにスムーズに自立するわけではありません。最初はなかなか成功しなかったのに、ある日突然うまくいったことをきっかけに自立する子もいます。どの子もどこかの時点で葛藤するということでしょうか。トイレトレーニングの成功は、子どもの発達や思いと保護者(保育士)の協力や願いが一致して自立に向かうようです。


 いつか必ずオムツが外れるからそんなに急がなくても大丈夫と言われる方もいますが、早くオムツを卒業してほしいと大人が願うことはとても大事です。私は年度初めの時に、必ず2歳児の先生たちに、「進級するときまでに、みんなオムツを卒業させてほしい」と言います。それが子どもの自信に繋がり、3歳児クラスの保育が順調なスタートを切ることにつながるからです。


 以前のブログでも書きましたが、オムツを毎日つけているのはとても苦痛なことです。オムツが当たり前になって、オムツをつける苦痛を感じられなくなるのも、好ましいことではありません。トイレトレーニングには、大人と子どもの根気が必要になります。赤ちゃんだった子どもたちが自分の意志で行動するようになると、そろそろ・・・ということですね。失敗しても決して叱らず、成功体験を一緒に喜んで少しずつ前に進んでほしいと思います。


 もうすぐ進級の時期になります。2歳児の子どもたちが自信満々で2階の保育室に上がっていく姿を見るのが楽しみです。

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