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オムツ持ち帰り問題

 今日は9か月の男の子を連れたお父さんとお母さんが見学に来てくれました。目が合うとニコッと笑ってくれるかわいい赤ちゃんでした。離乳食後期で、10キロもあるそうです。すくすく育っているのですね。見ているだけでほんわかあったかい気持ちになりました。


 「園で処分するので、オムツの持ち帰りはないです。」と話すと、とてもホッとされていました。匂いがするオムツを持ち帰るのは辛いですよね。先週、NHKでも話題になっていたのが、「オムツの持ち帰り問題」です。自治体によって大きな差があり、東京23区では持ち帰る園はひとつもないのに、関西では、京都が88%、大阪が65%、奈良が64%などとおむつを持ち帰る自治体のほうが多いというデータが掲載されていました。


 「母親が働くことへの罰なのかと思い涙が出た」という投稿もあり、なぜ母親が子どもを保育園に預けて働くことに罪悪感を持たなくてはいけないのかと思うと憤りを感じました。


 コロナ禍で感染の危険性が増すのではないかと心配されている方も多いようです。りんごの花保育園でも、先週未満児クラスで嘔吐下痢症が流行し、先生たちはオムツの処分に神経を遣っていました。


 尿や便にはたくさんのウイルスが排出されるので、オムツの持ち帰りはとても危険だと思います。介護施設では、使ったオムツはすぐに密閉をして廃棄しているそうです。


 昔、ある研修会で、「子どものおしっこやウンチは汚くない!保育士だったら、子どものウンチを手でこねるくらいの気持ちがなくては・・・!」と言われたことがショックで、記憶に残っています。子どものおしっこやウンチにもたくさんのウイルスが付着していることを考えると、とてもそんな考え方は通用しないですね。昔はすごかった・・・。



 そんなことを言っている私も、少し前まで先生たちが手袋をしてウンチやおしっこを替えているのを見て、子どもたちがかわいそうに思った時期がありました。でも、今は子ども達と先生たちの健康を守るために、正しい情報に基づいて安全に処理をしなくてはと思っています。


 りんごの花保育園では、開園からずっとオムツは園で処分しています。今年度、処理費用(ゴミ回収費用)を保護者会で負担してもらったので、とても助かりました。自治体でオムツを回収処理してくれるといいのですが・・・。


 コロナウイルス感染が拡大したために、誰もがウイルスに関する正しい情報を知ることになったのは、なんとも悲しい気がします。

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