サポート保育
- 智子 大瀧
- 1 day ago
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今朝の保育室で、子どもの行動はずっと見ていないとわからないことが多いと考えさせられました。
4歳児のQくんと5歳児のJくんは、朝から保育室内で半分じゃれあいながら折り紙を折っていました。Jくんはあっという間に折り紙を折れるのですが、Qくんは角と角を合わせるのに時間がかかります。それでも一生懸命Qくんは折り紙を折っていました。うまくいかないイライラを抱えながら折っていたところで、追いかけっこが始まりました。
JくんがQくんを追いかける形です。保育室内は走ってほしくないなと思っていたところで、Qくんが2歳児のWちゃんにぶつかり、Wちゃんは大泣きしてしまいました。Wちゃんを抱きあげながら、「お部屋の中では走ってほしくないな。小さい子にぶつかったら危ないでしょ」と言うと、ふたりとも黙ったまま下を向いていました。
それから少し時間が経った頃、出勤してきたりんご組(3・4・5歳児)の先生がふたりに「お外で遊ばない?」と声を掛けました。Jくんはさっと立ち上がり、Qくんは怒った口調で「いやだ!」と言いました。
このままだったら、Qくんの怒りがますます大きくなると思ったので、「QくんはWちゃんにぶつかって悪いと思ったんだよね」と言うと、黙ったまましばらく考えている様子で、そのうち園庭に遊びに行きました。
日常によくある子ども同士のトラブルなのですが、Wちゃんが泣いている場面だけを見たとしたら、おいかけっこしてぶつかったJくんに、「なんで走るの?!」と叱ったと思います。QくんがWちゃんに悪いことをしたなと思っている気持ちに気づかなかったかもしれません。
自分の気持ちや行動の経緯を話せれば、叱られたり、注意されたりする回数は減るでしょう。嫌な気持ちを抱えていることを理解していれば、違う声掛けができると思います。そのためには、子どもの行動をずっと見守ることができる人員配置が必要です。自分の気持ちを言葉にできずに、怒ったり、部屋を飛び出したりしてしまう子どもたちのために、サポート保育(加配)は必要な制度だと思います。
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