児童発達支援事業所の現況
- 智子 大瀧
- Feb 15
- 3 min read
昨日は企業主導型保育園の方が、児童発達支援事業所の見学に来られました。他にも認可保育園等を何園か運営されているそうですが、支援が必要なお子さんが増えているので、児童発達支援事業所の公募に応募したいということでした。
児童発達支援事業所を開所して4か月で、まだ右も左もわからず、いろんな方に尋ねながら運営している状況なので、何もお伝えすることはないのですが、公募の時のことを聞かれると、またあの大変な日々を思い出しました(今もそうですが・・・)。児童発達支援事業は、採算が取れるようになるまでは時間がかかります。今月請求しても翌々月にしか振り込まれないので、安定経営には相当な時間がかかると思います。本当に安定経営できるのか、不安だらけです。
でも、児童発達支援事業所に通うお子さんたちが、伸び伸びとしていて楽しそうで、自分を認めてもらって、先生たちの「また来週も来てね」という言葉に笑顔で帰っていく姿を見ると、事業所の存在意義を感じます。時々お母さんたちから相談されたり、お電話がかかってきて、先生たちと話してホッとされたような様子を聞くと、保護者支援、きょうだい支援の重要性を再認識します。
お話の中で、児童発達支援事業所りんごの花の理念を訊かれたので、「『遊びを通して得意なことを伸ばし、苦手なところを克服する』ことを大事にしている」ことを伝えました。「保育園と同じじゃないんですか?」という質問に、「全然違います。保育園では環境を整えて保育活動をすれば、みんな伸びていきますが、特性があるお子さんは、アセスメントをして苦手なところや課題、得意なことや好きなことを把握して一人一人のお子さんに合わせた関わりをしなくては、発達は促されにくいです。保育園という大きな集団の中では、それぞれの発達の特性に気づきにくく、結果、必要な支援ができていないと思います」というお話をしました。
大きな集団の中でみんなと同じ行動ができなくて、叱られることが多くなると、自己肯定感が育たなくなります。失敗経験が多い特性があるお子さんに必要な活動を準備し、丁寧に支援をすることで成功体験を増やすことができるのも児童発達支援事業所だからできることでしょう。
事業所で活動している子ども達はとても生き生きして楽しそうです。元気がいいので大声もでますが、外に音が漏れたりしないのでこの場所を選んでよかったと思います。駅前で利便性がよく、初めての方も迷わずに来所できるようです。この場所を紹介してくれた卒園児のお父さんに感謝です。まだまだ始まったばかりですが、様々な専門職の人を採用して、質の高い療育を目指していきたいと思います。
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