変わらないことを変えたい
- 智子 大瀧
- Feb 27
- 2 min read
昨日は特別園長研究会に参加しました。福岡市の保育園の園長先生達が参加している研究会で、これまでは経営やマネジメント、良い職場環境づくりなどのテーマが多かったように思います。 今年度のテーマは「子どもの人権と主体性を尊重する保育」で、若い意欲がある園長先生の参加が多く、活気に満ちていてとても勉強になりました。私も意欲だけはあるので、年齢を気にせずに参加しています。
昨日は5つの園の実践発表を聞きました。昭和の保育士主導型の保育から子ども主体の保育へ脱却中の園の実践発表もあって、「昔はそんな保育をしていたな~」と懐かしく聞きました。でも、この時代に保育士主導型の保育はとても違和感があります。
子ども主体の保育に変えて30年近く経つのですが、周りを見ればまだ保育士主導型の保育をしている園もあるのではないかと思います。国は保育所保育指針で子ども主体の保育を推奨しています。それでも保育が変わらないので、人の価値観やこれまでのやり方を変えるのは難しいですね。
平成2年に保育所保育指針が大きく改訂され、子どもの自発的な遊びや環境を通した保育が大事だと言われた時、保育士主導型の保育だった現場は大きな衝撃を受けました。それまでは、時間割を作って、保育者が子どもに教える保育が当たり前だったからです。子どもを自由にさせてわがままにならないか?小学校に行ったときに椅子に座れないのではないか?など大論争が起こりました。今までの保育を否定されたことへの反発もあったと思います。
あれから35年、現場は変わったような変わらないような・・・。椅子に座ることが重要ではなく、話を聞くことが大事ですよね。そんなことを今でも問題視することに問題があるような気がします。教育改革が進まないのは当然です。諦めムードになってしまいそうですが、特別園長研究会の研修は、またがんばろうという気持ちにさせてくれました。がんばります。
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