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幼児教育と小学校教育の架け橋

 明日、大原小学校で保幼小連絡会議が行われます。りんごの花保育園が初めて出席する保幼小連絡会議になると思います。これまでコロナウイルス感染症防止のために、ほとんどの小学校で中止になりました。コロナ禍の中、保幼小会議を開催して下さる大原小学校には感謝です。


 りんごの花保育園を開園するまで糟屋郡の保育園に勤めていたのですが、今考えると町内の小学校とは緊密に連携が取れていたと思います。毎年授業参観に呼ばれたり、会議で情報公交換をしたり、卒園前に子ども達の様子を見に来てくれるなど、顔の見える関係ができていました。


 福岡市は規模が大きいからでしょうか。ほとんど連携が取れていないように思います。コロナ前も、就学直前の会議があるものの、近隣のたくさんの保育園、幼稚園などが出席するのに短時間の会議なので、ほとんど情報交換ができないままでした。


 幼児教育の重要性が認識され、幼児教育が無償化されたのですが、幼児教育の内容についてはまだまだ検討が進んでいないのが現状です。先日、文部科学省主催の第4回「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」が開催されたそうですが、質の高い幼児教育を受けることがその後の学びに繋がるということが実証されているので、保幼小の連携についてもっと具体的な指針を示してほしいと思います。


 その検討会にオブザーバーとして参画している全国保育協議会の副会長が、自身の園での5歳児の園外保育に関して、保育者が考える行事(決められた場所に行く行事)から、子どもが主体的に考え取り組める行事(子どもたちが行き先を考え自分たちで創る行事)へとした取り組みについて報告され、こうした活動が大切であり、その必要性について話されたそうです。


 りんごの花保育園では、開園の時から園外保育の目的地は子ども達が決めています。それぞれ行きたい場所を発表し、他の子の同意が得られるように、なぜそこがいいのか自分で調べたことを伝えてみんなで決めます。


 今年の園外保育は、やっと『モーモーランド』に決まりました。決め手は、『乳しぼり体験』だったそうです。いろいろな意見が出たそうですが、みんなをその気にさせるために、自分で調べたり、わかりやすく伝えたりするプレゼンの力が発揮されたようです。


 保幼小の連携会議が推進されれば、小学校の先生方に、園の中で子ども達が経験していることや、日々育っている力を伝えることができます。形だけではない、子どもの力をさらに成長させるための中身がある会議になることを願います。


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