感動したこと
- 智子 大瀧
- Mar 23
- 2 min read
昨日の卒園式はとても感動的だったのですが、もう一つ感動した出来事がありました。4歳児のQくんは、緊張する場面が苦手で、落ち着きがなくなってしまいます。みんなが座っているところをぐるぐる回ったり、司会をしている先生にくっついたり・・・。本番もこの行動をとられると困るな~と思っていました。
何日か前の練習のとき、「卒園式は大事な式だから、座ってほしい」とQくんに伝えると、「卒園式では座るよ」と言う返事。その後も練習の度に椅子に座れなかったので、どうしようかと思っていましたが、いつでも隣の保育室に遊びに行くことができるのに、そうしないで練習の場にいるということは卒園式に出たいという思いがあるんだなと思いました。
卒園式前日、「明日はどうする?」と訊くと「明日は座るよ」とキッパリ。当日、卒園式の入場前に保育室にいたQくんに「大丈夫?座れる?」と訊くと「自信を持ってがんばる」と言う答えが返ってきました。「自信を持ってがんばる」の言葉に驚くとともに、とても感動しました。自分で考えたのでしょうか?
本当に、卒園式では最後まで座って、どこにいるかもわからないくらい、みんなに溶け込んでいました。卒園式が終わってみんなから褒められてとても嬉しそうなQくんを見て、Qくんが卒園式に出席するのを諦めなくてよかったと心から思いました。
子どもの成長はそれぞれなので、焦ってはいけないと思いながらも、特にこんな場ではみんなと一緒にすることを強制してしまいます。でも子どもが自らできるようになるまで待つことは大事ですね。一人一人違う子ども達に「今、ここで」を要求してしまうと、応えられない子はできない子になってしまいます。もっと長い目で一人一人の子どもの成長を見守っていかなければと思わせてくれた出来事でした。
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