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虐待を防げない

 また、子どもが犠牲になる悲しい事件が起こりました。以前勤めていた保育園がある町なので、本当に他人事と思えません。第一報を聞いた時、幼稚園、小学校、行政は何をしていたのか腹立たしい思いがしましたが、今日のニュースでは児童相談所が介入していて、面会を48回行っていたということを知りました。

 児童虐待の増加を受けて、児童虐待防止法が改正され、警察の強制立ち入りもできるようになったのに、こんな悲しい事件が起きてしまうのはなぜでしょうか?法律で防ぐことができないなら、他にどんな手があるのでしょう?

 食事を与えられず、5歳児で10キロだった体重は異様です。でも、母親は生きている・・・自分は食べなくても子どもには食べさせたいと思うのが母親だと思うのですが、そんな気持ちも無くなるほど、心が壊れていたのでしょうか?ママ友に支配され、洗脳されていたという報道もありますが、人間の心は脆いものですね。


 子どもは母親(父親)を庇うので、家庭内で起きていることはなかなかわかりません。事態が深刻であれば、なおさら子どもは一生懸命自分を守るために母親(父親)に従おうとします。子ども自身の力で虐待から逃げ出すことはできず、虐待によって命を奪われた子どもはデータに上がっている数の何倍もいると言われています。


 欠席が続いている、身体に不審な怪我がある、表情が暗い、痩せている、給食の食べ方がおかしい、衣服を着替えていない、病気になっても病院に罹っていない、虫歯が放置されている・・・子ども達は言葉で言わなくてもたくさんのSOSを出しています。それをキャッチする力が私たち大人や社会、行政にはまだまだ不足しているのではないかと思います。



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