- Dec 30, 2018
この1年
もうすぐ2018年が終わろうとしています。今年は、私の人生を変える大きな出来事がありました。 嬉しかったこと・・・念願の自分の保育園、りんごの花保育園をたくさんの方のご協力のお陰で開園することができました。 悲しかったこと・・・最愛の父が亡くなりました。もうこの世の中で私を全力で守ってくれる人は誰もいません。 昨年の今頃は園舎が建設中だったので、たった1枚のパンフレットを手に、いろいろな場所で、入園を希望される方とお話をしていました。何をどうすればいいのか全くわからず、園舎が間に合わないかもしれないという不安を抱えながら新しい年を迎えました。 小さくても快適な園舎で、信頼できる先生達に囲まれ、かわいい子ども達と一緒に過ごせたこの1年に、感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ手探り状態で、わからないことばかりですが、少しずつ自分の足で歩いている実感がしています。 来年は元号が変わり、オリンピックも近づき、新しい風が吹きそうです。どんな時も、先生達を信じ、保護者の方に信頼され、全ての子ども達が明日に希望を持って登園できるりんごの花保育園を創っていきたい
- Dec 29, 2018
適切な言葉かけ
言葉を話せない小さな子ども達には、受容的・応答的に関わることが大切です。子どもが言葉にできない思いを喃語や表情、仕草で表した時に、大人がその思いを察して、声に出して応えたり、欲求を満たしてあげることで信頼関係が築かれていきます。 もう少し子どもが大きくなると、受容的・応答的であることと同時に、過敏、過剰にならないことも重要になっていきます。 子どもの言動に常に干渉したり、子どもが行動する前に先周りをして声を掛けていると、子ども自身が考える機会や、注意して行動する機会を奪ってしまいますね。 登園する子ども達が少ない日、保育室にいると、声を掛け過ぎている自分に気づくことがあります。保育園という集団の場でさえ、目が行き届くことと行き届き過ぎることは紙一重です。こどもの人数が少ない家庭では、さらにそんな場面があるのではないでしょうか。 受容的・応答的であることと同時に、過敏、過干渉にならないこと・・・難しいですね。でも、時々、子どもへの関わり方を振り返ってみませんか。
- Dec 28, 2018
最後の日
今年の保育最終日でした。お休みの子ども達が多かったのですが、登園してきた子は「お友達少ないね~」と言いながら、いつもよりたくさん好きな玩具で遊べる日を楽しんでいました。 はな組(2歳児)のYちゃんは、お父さんの転勤で今日が本当に最後の登園日でした。入園した頃のYちゃんのことを思い出して、お別れがますます悲しくなりました。 お友達や私達に、「Yちゃんのこと、大好き?」と訊くのが口癖で、もちろん「大好きだよ!」と答えると、にこ~っと笑ってくれました。もう、「Yちゃんのこと、大好き?」という声を聞けなくなると思うと本当に寂しいです。 一生で一番大きく成長するこの時期を一緒に過ごし、卒園式の時に、入園した頃のことを話すのが私達の密かな楽しみです。何かあるごとに、「また卒園式の話題が増えたね。」と話しています。 Yちゃんの成長を側で見られないのは寂しいですが、きっと新しい場所で、「Yちゃんのこと、大好き?」と訊けるお友達や先生との出会いが待っているでしょう。 急に寒くなりました。明日から、1月3日までお休みです。良いお年をお迎えください。
- Dec 27, 2018
子どもの心
夜、主任のA先生からりんごの花保育園のラインに、「園児に暴言?しつけ逸脱・・・見えにくい『不適切保育』」という西日本新聞の記事が送られてきました。 「おしっこ出る」と訴える園児に、保育士が、「行けばいいやん。なんで泣くと」と声を荒げ、「なんでここで漏らしたと」と問い詰めるという記事を読んで、怒りや悲しみよりも、心が張り裂けそうになりました。子どもの心を想像すると、保育士としてというよりも、人間として許せません。 『不適切保育』『暴言』は、もしかすると氷山の一角かもしれません。子どもは声を上げることができないどころか、叱られる自分が悪いと思ってしまうので、お父さんやお母さんにも話さないからです。 同じ福岡市の認可保育所で起きたことにショックと憤りと申し訳ない気持ちでいっぱいです。賃金が低いことや労働環境が悪いことは言い訳にはなりません。 しばらくしてラインに、「私たちは大丈夫と思わずに、いつも自分の言葉や態度、表情などを見直しておかないといけませんね。保育士も環境ですから。」と副主任のS先生の言葉が送られて来て、少し救われました。 自分は大丈夫では
- Dec 26, 2018
二足歩行
今月末、つぼみ1組(0歳児)のKちゃんは1歳になります。今月の初め頃から、お尻を床から浮かして、「よいしょ」と立ち上がり、バランスを取りながら2,3秒自立している姿を何度も目にしました。 そろそろかな…と思っていたら、誕生日前に2歩、3歩と歩けるようになりました。ずっと見守ってきた私達も嬉しかったのですが、やっぱり一番嬉しいのはKちゃん自身じゃないかなと思います。 多くの哺乳動物の移動手段は四足歩行であるのに、なぜ人間が重心が高く不安定で、移動スピードが遅い二足歩行に進化したのか、運動のメカニズムは解明されていないそうです。四足歩行のチータは時速110km、動きが遅いゾウでさえ、時速50kmで走れるのに、その能力を捨てて二足歩行になった人間は、大きな進化を遂げました。二足歩行になったことで、2本の手が自由になり、道具を操ることができるようになって、知的な発達が促されたのでしょう。 赤ちゃんがハイハイやお座りの姿勢から、自分で立ち、移動できるようになると大きな変化が起こります。視界が広がり、大好きなお父さんやお母さんの顔がぐんと近づきます。二足歩行