節分

明日は、少し早い節分行事をします。怖くない赤鬼・青鬼がやってきて、みんなで豆をまいてやっつけることになると思います。 先日受けた研修で、「節分に乾いた大豆をまくのは絶対にやめて下さい」と言われました。大豆が気道に入って、窒息などの重大事故につながった事例がたくさんあるそうです。未満児クラスは、新聞紙で作った豆、以上児クラスは、落花生をまく予定です。 「新聞紙の豆や落花生じゃ鬼は退治できない」と子どもたちが言うかもしれませんが、そこは想像力を働かせてもらうことにします。 10年くらい前の節分の日に、「鬼が来ないように」と言って、自宅からヒイラギの葉っぱを持って来て、保育室のドアや窓にセロテープで貼った年長児の男の子がいました。おうちでお母さんに、「イワシの頭も持って行きたい」と言ったら、「『そんなものは保育園に持って行けない!』と言われた」と悲しそうな顔をしていました。 前の園では、節分の日に必ずお休みする子もいました。怖がらせたくないからというお母さんの思いもあったようです。それぞれの思いはありますが、やっぱりりんごの花保育園では、そんなに怖くない鬼に来てもらって、みんなで心の中の鬼を追い払おうと思っています。 節分担当のS先生が、節分の保育計画に、「子どもを怖がらせることが目的ではありませんが、怖いものがあるということは大事なことだと思います。怖いものがあり、それでも豆をまいて鬼を退治する、自分に打つ勝つという経験をするのが目的です。やがては鬼(自分の心の中の悪いこと)を自分で退治するすがすがしさを味わえる人になってもらいたいものですね」と書いてくれました。 誰の心の中にも鬼

第1回卒園式

たった一人の年長児のMちゃんがお引越しのため、今月末で退園することになったので、今日はりんごの花保育園の第1回目の卒園式を行いました。 子ども達は良い緊張感の中、一人ひとりが自分の役割をしっかり果たしてくれました。特に年中組は、一人で言葉を話す姿から、年長組になる自覚が出てきていることを感じました。 Mちゃんが、2月からもう園に来なくなると考えると、だんだん寂しくなってきて、涙が溢れてきました。気づくと、お忙しい中参列してくださった10名の保護者の方も、先生達もみんな涙・涙でした。 卒園式の最後に、Mちゃんが、お友達と私達、ご両親へそれぞれ言葉を掛けてくれました。Mちゃんが考えてくれた言葉は、優しいMちゃんらしい言葉でした。その場にいた子ども達、先生達、保護者の方々、それぞれにMちゃんと交わした言葉や思い出が浮かんできたと思います。 Mちゃんのために、担任のN先生が選んだ歌は、私が以前勤めていた園の最後の生活発表会で歌った♪こころのねっこ♪でした。 ♪いつのまにか大きくなった いつのまにか仲良くなった いつのまにかこけなくなった いろいろできるようになった はじめての出会い はじめての仲間 はじめて知ったたくさんのこと 泣いて笑った 毎日が みんなのこころのバネになった いちにちいちにち大きくなった いちにちいちにち強くなった いちにちいちにちじょうぶになった いっぱいの思い出になった これからの出会い これからの仲間 これからわかるたくさんのこと ここですごした 毎日が みんなのこころのねっこになれ はじめての出会い はじめての仲間 はじめ

夜間保育所

昨日、福岡県保育所職員総合研修大会の中で、福岡市の夜間保育所の実践発表がありました。 認可の夜間保育所は、全国で81ヶ所だけで、ベビーホテルは1530ヶ所あるそうです。福岡市では、30ヶ所のベビーホテルに592人の子ども達がいて、全国では1530ヶ所のベビーホテルに、26998人の子ども達がいるそうです。これだけ需要があるのに、行政の支援がほとんど届いてないのが現状だということを知りました。 待機児童の解消には注目が集まるのに、なぜ夜間保育所には世間の関心が向かないのでしょうか。私自身、夜間保育所のことが気になっていながらも見ないようにしていたように思います。自分には何もできないと・・・。一番福祉が必要なところに手が届いていないという日本の現実を突きつけられて、考えさせられました。 長時間保育と同じように、夜間保育も『質の高い保育』を受けることができれば、子どもの健やかな成長は保障されると言われていましたが、全国で81ヶ所しかない認可の夜間保育所ではとても対応できません。 同じ保育の場にいても、夜間保育所のことが話題に上がることはほとんどありません。全ての子どもが等しく質の高い保育を受ける権利を保障すること・・・もっと周りを見なくてはいけませんね。

本格的なイヤイヤ期

昨日、2歳9カ月の女の子を育てている娘から、「今、イヤイヤ期真っ最中だよ。」とメールが送られて来ました。日に日に強くなる長女のイヤイヤの対応にお手上げ状態のようです。 「大事な時期だよ。嵐が通り過ぎるのを冷静に待ってあげてね。」と返信しましたが、ワンオペ育児で逃げ場もなく、母子ともに疲れ果てている姿が目に浮かびます。 自我の芽生えの1歳半くらいのイヤイヤ期と、全身全霊で自己を主張する今回のイヤイヤ期では、質もエネルギーも格段に違います。今まで大人の指示を全面的に受け入れてきた子どもが、大人の言う通りにするのはいやだ、自分で決めたいと主張しているのですから、大人と子どものせめぎあいの様相は想像するに余りあります。この葛藤を乗り越えて、2歳児は自分の存在に自信を持ち、少し周りを見れるように成長していきます。 まだまだ娘と孫の葛藤の日々は続くでしょう。何も手伝ってあげられないもどかしさを感じながら、心の中で、「二人とも頑張れ」と声援を送りました。

写真

りんごの花保育園の玄関にデジタルフォトフレームを置いて、子ども達の写真を見てもらうことにしました。未満児クラスは育児日記、以上児クラスは掲示板で、毎日保育園の活動を保護者の方に伝えていますが、写真の力はすごいです。文章では伝えられない子ども達の生き生きした表情が、雄弁にその日の出来事を語ってくれます。 夕方、デジタルフォトフレームの子ども達の表情を見ると、「子どもってやっぱりかわいいな~」としみじみ思います。疲れが癒されます。 最近、大学の先生の中にも、研修方法や保育の中身を伝えるツールとして、写真を使うことを推奨される先生がたくさんいらっしゃいます。写真に写った子どもの表情や、環境から、子どもがその場面で何に興味を持ち、何を学んでいるのか職員全員で話し合う園内研修も増えているようです。 保育は、テストの点数のように成果が目に見えないので、それを伝えるには工夫が必要です。写真は、子どもの悩みや迷い、達成感、友達関係など語ります。玄関の写真からも、子ども達の思いや学んでいることが伝えられるといいなと思います。

0歳児のちから

11ヶ月のMちゃんのお母さんが、「お兄ちゃんたちが朝の歌を歌っていたら、Mがそれに合わせて体を動かしてリズムを取ってたんですよ。♪小鳥がチュンチュン♪のところでは、手をバタバタ動かしたのでびっくりしました。」と話してくださいました。 赤ちゃん研究が進んでいて、『赤ちゃんは有能な学び手である』というのは、今や常識になっていますが、まだまだ赤ちゃんには解明されていない能力がありそうです。0歳児は好奇心が旺盛で、興味があるものには積極的に近づいていき、真剣なまなざしで触ったり、試したりしてすごい集中力を見せてくれます。 0歳児から保育園に預けるのは・・・・こんなに小さいのに他人に預けるなんて・・・・保育園に預けていると聞くと、心無い言葉を言う人がいるかもしれません(私も経験しました)が、保育園ではたくさんの子どもたちや大人に囲まれ、愛されかわいがられて育ちます。赤ちゃんの順応性の高さからも、保育園に預けることは赤ちゃんの発達に良い影響があると思います。 りんごの花保育園の未満児クラスは担当制なので、担当の先生との信頼関係がしっかりできています。いつも抱っこさせてくれる赤ちゃんも、眠たい、甘えたい等機嫌が悪い時は、やっぱり担当の先生じゃないとダメです。 それでも赤ちゃんは日々成長します。今日の夕方、もうひとりの0歳児のMちゃんの担当のS先生が16時ごろ退勤しようとしていました。担当の先生がいないと大泣きしてしまうことが多いので、「Mちゃんに気づかれないようにそっと出ますね。」と言われたのですが、それをしっかり聞いていたMちゃん。帰っていくS先生の姿を追いかけ、今にも泣きだしそうでした。

次に続く人への思い

今日は、非常勤講師を務めている短大の最後の授業日でした。最後の日は、いつも伝えきれなかった思いが残って落ち着かない気持ちになります。 保育園の現状、子ども達の発達、環境づくり、乳幼児期に関わる保育者がいかに重要であるか・・・。保育園でずっと過ごしてきた者として、次に続く人に伝えたい思いがたくさんあるのに、伝えきれなかった自分の力不足を感じます。 先日ご講演をお聞きした龍谷大学の白石正久先生が、「今の学生に90分授業は無理・・・。どうにかいろいろあの手この手を考えています。」とおっしゃっていました。人の話を90分聞き続けるのは、学生でなくても難しいかもしれません。私自身も、学生の頃は休講と聞くと、ホッとしたり、授業の途中で他のことを考えてしまったりしたものです。今になるともったいないことをしたと思います。人のことは言えません。 現場の保育士に向けた研修会では、私語もなく、ほとんどの人が真剣に受講しています。現場に立つと、興味が深まり、更に学びたいと意欲が出るのでしょうね。必要感とか学びへの意欲をどう育てるかが重要なのかもしれません。 来年度も授業を受け持たせて頂くことになっているので、次に続く人達に、もっとわかりやすく伝えることができるよう、私自身しっかり学び続けていきたいと思います。

大切にされた思い

一人ひとりの子どもを大切に・・・保育に携わる私たちが、いつも心の中に抱えている言葉です。 一人ひとりを大切に・・・言葉で言えば簡単ですが、それをどう実行していくかはその人次第です。 子どもはどんな時に、どんな関わり方をされると、自分は大切にされていると感じるのでしょうか。大人が大切にしていると思っても、子どもがそう感じなければ大切にしていることにはなりません。 大切にされていると思えるのは、泣いている時に泣き止むまで側にいてくれたり、嬉しいことがあった時に、一緒に喜んでくれたり、困った時にそっと助けてくれたり、いつも自分を見ていてくれる温かいまなざしに気づいた時だと思います。 子どもは自分が大事にされなかったとしても、不平や不満を言ったり、大人を批判することはありません。大人はそれに甘えてはいないでしょうか。 自分を大切にされた子は、人を大切にするようになります。今、ここでの関わりが子どもの人への基本的な思いを方向づけていきます。 一人ひとりの子どもを大切にする・・・改めて言葉の重みをかみしめています。

誰のため?

福岡市園長会がありました。 昨年末、新聞やテレビで報道された東区の保育園の不適切な保育について、経緯の説明がありました。ネットでですが、音声を聞く限り、不適切保育と言うよりは、虐待だと思います。まさか認可保育園でそんなことが行われているなんて想像もできなかったでしょう。 福岡市の保育行政の責任者の方が、強い憤りを持って事態の説明をされました。全国から福岡市にたくさんのクレームが寄せられているそうです。現在調査中ということですが、福岡市の保育がそんな風に思われるのは本当に悲しいことです。 東区の園長会会長の方が、東区の保育園を代表して謝罪をされました。深い苦しみが伝わって来て、聞いているだけで胸が痛くなりました。 福岡市の保育行政の責任者の方が、今後このようなことがあれば、認可を取り消すこともありうる、園長の監督責任は重いと言われ、一瞬会場が凍りついたような感じがしました。子どもの人格形成の基礎をつくる大事な時期に、こんな不適切(ではすまされない)な保育は許されません。 会場に張りつめた緊張感と重苦しい空気の中で、大事なものを見落としているような気がしました。私達園長が、今日この話の中で感じた緊張感を保育園の中に持ち込むことが保育を良くすることに繋がるのでしょうか?一人ひとりの子どもを大事にする保育に繋がるのでしょうか? 子どもを愛おしい、大事にしたいと思う気持ちが園の風土になければ、忙しい、責任が重い、大変な仕事だからという現実にいつ押し潰されるかもしれません。 不適切な保育を受けた子どもの心を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、どうすればいいのかわからなくなります。

食育その続き

今日は、給食室からゴロゴロとしたジャガイモが、5個も届けられました。ちょうど、りんご組(3・4・5歳児)は、朝の会の時間でした。  N先生から、歓声を上げてジャガイモを受け取った子ども達。次々にジャガイモの重さを確かめるように両手で持ったり、匂いを嗅いだり(子ども達は、物の性質を知ろうとする時、まず匂いを嗅ぎます)・・・。 私も、僕も・・・という中で、お友達が渡してくれたジャガイモを一瞬躊躇して受け取ったのは野菜が食べられない3歳児のAくんでした。  Aくんはジャガイモを鼻にくっつけて匂いを嗅ぐと、「くさい・・・」 それを聞いたN先生は同じように匂いを嗅ぐと、「うわ~っ!土の匂いがするね~!」 においに名前をつけるのは誰でしょう?くさい臭い、変な臭い、酸っぱい臭い・・・  いい匂い、甘い匂い、美味しそうな匂い・・・ Aくんは、土がついたジャガイモのにおいを臭いと思いました。臭いと感じる野菜が食べられないのは仕方ないかもしれません。ほうれん草や白菜のにおいも臭いと感じるのかもしれません。なぜ野菜を食べられないのか少しわかった気がしました。 においに名前をつけるのは誰でしょう。土がついたジャガイモも、ほうれん草も、レタスも人参も、Aくんが「いい匂い」と思ってくれるよう、この食育を続けていきたいと思います。

食育

最近、給食の先生が、時々ブロッコリーやレンコンなど季節の野菜を各保育室に届けてくれます。 今朝も、はな組(2歳児)のお部屋にいると、つぼみ組(0・1歳児)の先生が、「給食の先生が、今日はこのお野菜を持って来てくれました。」とほうれん草を届けてくれました。 今日の給食に出てくるのかな~と思いながら、子ども達に、「このお野菜、な~んだ?」と訊くと、「白菜、キャベツ、青梗菜、レタス・・・」なかなか正解には辿り着きません。 2歳児の子ども達から『青梗菜』という名前が出てきたのは、先週こんな風に給食の先生が青梗菜を届けてくれたからです。 福岡市の給食担当の方が、立入検査の時に、「食育は、クッキングをしたり、野菜を植えて収穫するなどのイベント的なものよりも、毎日の生活の中にあるものだと思います。」と言われたのですが、本当にその通りだと思います。 S先生が、新鮮な冬野菜や七草を持って来てくれた時に、ずしんと重たいかぶや白菜を持ち上げたり、匂いを嗅いでびっくりしていた子ども達の姿を見て、これが食育だと思いました。 今日のほうれん草は、おやつの七草粥に入っていました。緑の野菜が苦手な子ども達が、生き生きとした葉を見たり、匂いを嗅いだりして、少しずつ食べてくれるようになるといいなと思います。

発達の扉

東区のなみきホールで行われた龍谷大学教授の白石正久先生のご講演を聞きに行きました。会場で懐かしい園長先生方や保護者の方にお会いすることもできました。 白石正久先生のご講演を初めて聞いたのは、17年前重度の知的障害があるAくんのお母さんに誘われた時でした。遅々として成長しないように見えるAくんの対応に悩んでいた私は、白石先生のお話をお聞きして、少し気持ちが軽くなったのを思い出します。 人は皆同じ発達の道のりを歩いていく。障がいがある子は重いものを背負って同じ道のりを歩いていく。重さがあるので大変苦しいが、その分豊かさがある。 今回も、同じ言葉に勇気づけられたような気がします。 17年前と同じゆったりとしたユーモアのある語り方で、子どもの発達について分かりやすく話して下さいました。 子どもはみな「〇〇のようになりたい」「〇〇できるようになりたい」と願いながらも、できない自分に気づく。このズレが矛盾であり、発達はこの矛盾を乗り越えることだと繰り返しお話されました。 「〇〇のようになりたい」「〇〇できるようになりたい」と願う子ども達。どんなに小さな子ども達もそう願い、できない自分に矛盾を抱え、悩み、それを乗り越えた時に発達の扉が開くのでしょう。 大人も同じだと思います。〇〇のようになりたい、〇〇できるようになりたいと願うからこそ、努力し、より良い生き方を追い求めていくのでしょう。

卒園式

りんごの花保育園の5歳児は、Mちゃん一人しかいないのですが、急遽ご家庭の事情で、1月末に引越しをされることになりました。3月まで一緒に過ごして、もっともっと楽しい時間をつくりたかったのですが、仕方ありません。私達が寂しいように、Mちゃんも寂しいと感じてくれているはずです。 5歳児のMちゃんは、みんなから好かれ頼りにされる存在でした。大事な場面で力を発揮してくれるのは、やっぱりMちゃんでした。先週福重東公園に行って初めて凧あげをした時も、一番高く凧を上げたのはMちゃんです。 絵を描くのが上手で、けんかをしたら話を聞いてくれて慰めてくれる優しいMちゃんは、4歳児や3歳児の子ども達の心の支えだったと思います。4歳児の子ども達が年長組になった時、きっとMちゃんの姿を思い出して、どう行動すればいいか考えるようになっていくと思います。 1月30日にりんごの花保育園の初めての卒園式をします。卒園式が少し早くなったのも、第1回目の卒園児がMちゃん一人だったのも、良い思い出になるでしょう。 Mちゃんが、年長児は自分一人だったけど、それも良かったなと思ってくれるよう、心を込めてMちゃんを温かく送りたいと思います。

Aちゃんの気持ちしだい

昨日の職員勉強会の続きです。 自分は、子どもの気持ちに寄り添えているだろうか、子どもの気持ちを大切にしているだろうかについて、それぞれ考える大切な時間となりました。 S先生の「子どもを信じて待つ」という事例を聞いて、保育士1年目のY先生は、Aちゃんとの関わりを思い出したそうです。 先日、体調が悪かったAちゃんは病院を受診して、給食時間近くになってお母さんと登園して来ました。小さい子ども達はみんなそうですが、いつもと違う時間に登園するとお母さんとの別れが悲しくなります。この日のAちゃんは、今までにないくらい泣いていました。大好きな外遊びに誘っても、お部屋に入っても泣き止んでくれません。 0歳児のMちゃんがやっと寝ようとしたところに、Aちゃんの大きな泣き声が響き渡り、Y先生はどうしようかと迷っていたそうです。 Mちゃんの担当のS先生に、「Aちゃんを外に連れていきましょうか?」と訊ねると、「Aちゃんの気持ちしだいです」とS先生に言われてハッとしたと話してくれました。私は、周りの状況ばかり気にして、一番大切なAちゃんの気持ちに寄り添えてなかったと・・・。 そう気づいて、Aちゃんに向き合い、抱っこして、「お母さんがいいよね」と話しかけているうちに、少しずつAちゃんの気持ちは落ち着いていったそうです。 自分が大事にされること、それが「自分が好き」と思える自己肯定感の最初の1歩になるのでしょう。

誰の気持ちを優先するの?

職員勉強会でした。つぼみ2組(1歳児)の食事場面の事例を聞いて、考えさせられました。 3歳未満児は、担当制で順番に食べています。1歳児のAくんの順番になったので、S先生は、「Aくんの順番だよ」と声を掛けました。聞こえているのかいないのか(聞こえていると思います)、Sくんはブロックを一生懸命組み立てていて、振り返ろうともしません。「準備して待っているね」と言うと、しばらくしてAくんはブロックを片づけて自分で椅子に座り、食事を食べ始めたそうです。その間7~8分くらいだったそうですが、この7~8分、子どもを信じて待つことができるかどうか、私だったら・・・と考えさせられました。 保育園は集団生活なので、時間通りに行動しなくてはいけないという意識が強いように思います。たった7~8分、待つことができるのか、順番だからと強制的に座らせるのか、保育者の対応で子どもの心の育ちは大きく変わるでしょう。自分からすすんで座れば、食事に向かう気持ちが育ち、自分の気持ちを大事にしてもらえれば、自分への自信に繋がります。 りんごの花保育園が育てたいと思っているのは、子どもの主体性であり、自分で考えて行動することです。0歳児にも1歳児にも育っている、自分が好きという心を大切にしたいと改めて思いました。

保育参観週間

今週は保育参観週間。昨日、今日と7~8名の保護者の方が来て下さいました。火曜日から金曜日の10時から12時まで、ご都合がいい時に見に来てもらっています。 昨日、つぼみ2組・はな組(1・2歳児)は、保護者の方もご一緒に、近くの神社に散歩に行きました。ご自分のお子さんだけでなく、他の子ども達ともたくさん遊んで下さったので、みんな大喜びだったそうです。寒い中、ありがとうございました。お子さんから聞くお友達の名前と顔が一致したのではないでしょうか。 りんご組(3・4・5歳児)は、体育教室を見てもらいました。少し難しいことに挑戦して、泣いてしまう子がいたので、保護者の方もドキドキされたかもしれません。それでも、また自分から戻っていく姿を見て成長を感じられたことでしょう。日頃はあまり意識をせずに体を動かしていますが、いつもと違う動きをするのはちょっと勇気がいります。子どもはなおさらです。それを乗り越えることができるのは、やっぱりいつも一緒にいる友達の存在ですね。 2月16日の生活発表会に向けて、各クラスが動きだしています。子ども達が興味をもっていることを捉え、やりたいと思う気持ちを引き出し、表現することを楽しめるようになってほしいと思います。 保育参観はあと2日。ぜひ、子ども達の成長している姿を見に来て下さいね。

あっぱれ

今日のこんばんは(延長)保育でのできごとです。子ども達がみんな帰ったので、こんばんは保育の先生達と一緒に、玄関を出ました。すると、さっき帰ったはずの2歳児のAちゃんが暗い道に座りこんでいます。その側には、お母さんともう一人のこんばんは保育担当のM先生。 近づくと、Aちゃんが一生懸命靴を履いていました。「何か違うみたいで・・・」お母さんとM先生が見守る中、自分で靴を履こうとしているのですが、かかとを踏んでしまい、思うように靴に足が入りません。 大人5人で見守る中、靴が履けないAちゃんを助けるつもりで、かかとをそっと持ち上げると、「いや!」と拒否されてしまいました。 どうやっても履けないので、とうとうかかとを踏んだまま歩きだしたAちゃん。やっぱりうまく歩けないのですが、それでも大人の手助けを受け入れてくれません。最後は、お母さんが強制的に抱っこをして駐車場へ。大泣きするAちゃんを見ながら、2歳児にはかなわないなと思いました。 先日2歳児の孫のビデオが送られてきました。保育園の先生の真似でしょうか、絵本を読む前の歌を歌って、絵本を胸の前で持ち、母親に向かって、「読むよ。」「はい」と母親が答えると、すかさず、「携帯は置いといて」 「写真を撮りたいからこのままでお願いします」と言う母親に、口を真一文字に結んで「いや!」 携帯に向かって絵本を読むのは嫌ですよね。ママが喜んだり、不思議がったりする表情を見たくて絵本を読むんですよね。 自己主張を曲げない2人の2歳児に、「あっぱれ!」やっぱり、2歳児はかっこいいです。

チーム保育

これも先週土曜日のお話です。 お昼寝からの目覚めが悪かったのか、2歳児のAくんが大声で泣いて怒って叫んでいる声が聞こえてきました。なかなか泣きやまないなぁと思いつつ、しばらくその声を聞きながら仕事を続けていたのですが、もういいかなと思い、つぼみ組(0・1歳児)保育室に行きました。土曜日だったので、3歳未満の子ども達はつぼみ組の保育室でお昼寝をしていました。 つぼみ組の保育室に行くと、Aくんが床に寝転がって、大声で泣きながら怒っていました。少し強引に抱っこして、「Aくん、りんご組さんに行っておやつ食べない?」と訊くと、少し泣き声が小さくなりました。 そばにいたS先生に、「りんご組(3・4・5歳児)のお部屋でおやつ食べてきます」と言うと、「お願いします」と穏やかな返事。 おやつのお皿と牛乳を持って2階の階段を上がる頃には、Aくんは泣きやんでいました。2階に行くと、りんご組さんがおやつを食べ終わり、帰りの支度をして下に降りようとしていました。 りんご組担任のN先生に、「Aくん、りんご組でおやつ食べていいですか?」と訊くと、笑顔で「はい、どうぞ」と言う返事。 「じゃあ、私がりんご組さんと一緒に下に行くので、N先生が部屋を片づけながらAくんを見ててもらっていいですか」と言うと、Aくんはそそくさとりんご組の机に座っておやつを食べ始めました。 りんごの花保育園では、こんな場面が日常です。私達はチームで保育をしています。Aくんが気持ち良くおやつを食べられるように、役割を分担したり、交代したり、場所を移動するのは普通のことです。 最初Aくんの対応をしていたS先生が、この場面は自分が解決したいから

子育ての伝承

昨日土曜日のお迎え時間のことです。きょうだい仲良く遊んでいる姿を見て、お迎えに来られたお母さんに、「きょうだい仲が良くていいですね。」と声を掛けました。 お母さんは、「仲もいいけど、けんかも良くするんですよ。お姉ちゃんの方が我慢しているんじゃないかと思って、時々可哀そうになるんですよ。私も長女で、小さい頃母親に、『お姉さんなんだから・・・』って言われるのが嫌だったから、自分は言わないようにしてるんですよ。」と話して下さいました。 すてきなお母さんですね。 私も長女ですが、妹と歳が近かったためか、「お姉さんなんだから」と言われたことはあまりありませんでした。その代わり、「隣りの家の人に笑われるよ」「ご近所の人に聞かれたら恥ずかしいでしょ」と言われるのが、とても嫌でした。「私は私でしょ!」と何度口答えをしたことでしょう。 昔は、地域の中で密接に暮らしていたので、困った時は助け合ったり、季節や行事ごとに食事をするなど、楽しいこともたくさんあったのですが、その分ご近所さんの目が気になったものです。母は生まれた家で育ち、子育てもしたのですから、ずいぶん窮屈な思いをしたのでしょう。今はそんな気持ちも理解できます。 私は、自分の子どもには、絶対に人の目を気にするような言葉を口にしないと決めていました。子育ては、自分がどんな育てられ方をしたのかが深く影響するものですね。勝手ですが、私の子ども達の子育てが良いところだけを伝承してくれるよう願います。

増え続ける保育園

昨日ブログに書きましたが、福岡市の3分の2ほどの保育園が定員割れをしているそうです。5~6年前には考えられなかった状態でしょう。 子ども・子育て支援制度が始まる前の説明会で、今まで社会福祉法人か学校法人に限定されていた保育所の実施主体の規制が緩和され、企業等も保育所を運営できるようになると国の行政担当者が話をされました。大切な乳幼児保育を誰でもできるようになることに驚き、「コンビニのように保育所がどこにでもできるということですか?」と質問すると、平然と「そうです。」と答えられました。 子どもは与えられた環境を受け入れてくれます。もっと広くて明るい部屋で快適に過ごしたい、外でたくさん遊びたいと思っても言葉にすることはありません。 大人はこのコンビニはサービスが悪いから行かないと言えますが、子どもは言えません。そもそもサービスは子どもに向けられているものではなく、大人が選択してくれるためのものです。 待機児童がいる限り、保育所は増え続けていくでしょう。その流れを止めることはできません。どの保育所も子どもの幸せのために一生懸命頑張っていると信じたいと思います。 起きているほとんどの時間を、人格の基礎が作られる大事な時間を過ごす場所です。子どものために環境を整え、心も体も伸び伸びと自分らしく、自信を持って新しい力を獲得する場にしなければと思います。

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