通じる心

りんごの花保育園には、0歳児の子ども達が6人います。もうみんな本当にかわいいんです。0歳児といっても、新しい年度になれば2歳になる子もいます。発達の差が大きいのが0歳児クラスの特徴です。 朝、0歳児のMちゃんのお母さんが、「お誕生日まであと1ヶ月。寂しい~」と言いながら、Mちゃんに話しかけてありました。3月末に1歳になるのが、寂しい・・・わかります。もう赤ちゃんではなくなりますからね。 私も一人目の子は、ハラハラドキドキ余裕がなく心配ばかりして育てたので、早く大きくならないかなと思っていました。2番目の子は、少し余裕も出てきて、いつまでも赤ちゃんのままでいてくれたらいいのにと良く思ったものです。 これだけ母親の意識が違うのですから、子どもに与える影響はかなり大きいのでしょう。 ・・・・と、そんなことを思い出しながらMちゃんを抱っこしていると、12月に1歳になったKちゃんが、とびきりの笑顔で近づいてきて、Mちゃんの頭をよしよしと撫でてくれました。Mちゃんのことがかわいくて仕方ないという感じで顔を覗き込んで頭を撫でてくれるのです。 不思議ですね。たった2ヶ月しか違わないのに、Kちゃんは自分の方がお姉さんだとわかっているのです。MちゃんもKちゃんが近づいてくるととびきりの笑顔で応えます。Kちゃんは、まだうまく手を使えないので、時々頭に伸ばした手が顔に当たったりするのですが、それも受け止めてくれます。 0歳児同士が心を通わす場面・・・私の毎朝の楽しみになっています。

1年の成果

今日、今年度最後の園だよりを発行しました。各クラスの先生が1年間を振り返り、子ども達の成長をわかりやすく書いてくれたり、一人一人の子ども達の写真を掲載したクラスもあって、質・量ともに充実した園だよりになりました。 りんごの花保育園の園だよりは、園全員の子ども達の姿や保育内容がわかるように、全クラス分を全員の保護者の方にお渡ししています。きっと小さいクラスの保護者の方は、大きくなったらこんなことができるようになるんだと期待を持たれ、大きいクラスの保護者の方は、小さい頃を懐かしく思い出して下さっているのではないかと思います。 お昼ごろ、S先生が、「どのクラスに行っても先生たちの笑い声が聞こえて楽しい」と教えてくれました。先生たちが楽しいと子ども達も楽しいと感じ、先生たちが笑っていると子ども達も嬉しくなります。そんな園になれて本当に良かったと思います。 園だよりに、つぼみ1組(0歳児)担任で新任のY先生が、こんな文章を書いてくれました。 さて、今年度も最後の月となりました。4月、初めての環境、見知らぬ人たち、そして大好きな家族と離れて過ごすこと、その不安から子どもの頬を伝う涙が途切れることがありませんでした。登園からお迎えまで抱っこやおんぶをして、なんとかこころ通わせようと必死になっていたあの頃がもう懐かしく思えます。今やおんぶ紐も押し入れの奥。みんなが「おはよー!」と笑顔で、自分の足で、お部屋に入ってきてくれることがうれしくてうれしくてたまりません。 Y先生の気持ちが手に取るようにわかります。抱っこしてもおんぶしても、どうやっても泣き止まない子ども達を目の前にして、新任のY先生は途

花粉症

とうとう今年、花粉症デビューをしたようです。自己診断ですが・・・。目が痛み、鼻がムズムズ・・・辛いですね。 花粉症はアレルギー症状の一つですが、このアレルギーという言葉は、もともとはギリシャ語で「変わる(allos)反応(ergon)」という意味で、体を守る免疫の反応が変わるという意味の医学用語だそうです。免疫は細菌やウイルスなどの異物が体に侵入するのを防ぐ生体の機能ですが、それが体に有害な反応に変わってしまう状態を示すそうです。 花粉症がいつ発症するか、コップに入れた水に例えられることがあります。体を守る免疫がもうこれ以上堪えられない状態になると、コップの水があふれるように、アレルギー反応が起きてしまうようです。時間の問題なのかもしれません。 去年からなんとなくおかしいなと思っていたけど、ついに・・・と嘆いていると、息子が、「母はその年になってからだからいいよ。僕なんて16の時からだからね。」 そうかぁ、私の身体は踏ん張っていてくれてたんですね。花粉症の原因として、大気汚染や温暖化の影響もあるようです。便利さと引き換えに手に入れた生活にはやっぱり代償が必要なのですね。

いくつになっても

先週土曜日、バンド(ロック)をしている友達のライブに行きました。高校・短大と一緒のテニス部で、真っ黒になって部活に打ち込んでいた頃がもう思い出せないくらい昔の話になりました。 友達がドラムを始めたのは、30歳も半ばを過ぎていたような気がします。ほっそりとしたとても上品な女性なので、ドラムを習いに行っていると聞いた時は、外見とのギャップに驚きました。 バンドを結成して今年で19年、久しぶりに見る友達のドラムはパワーもテクニックもさらにステップアップしていました。何歳になっても、やりたいことがあれば挑戦するべきだと思ったのは、その友達の影響かもしれません。歳のせいとか忙しさのせいとか、いろんな理由をつけて諦めてしまうのはもったいないことです。 りんごの花保育園の保護者の方が、保育士資格や看護師資格を取得するために学校に通われると言う話も聞きました。いいですね。心から応援します。まだまだ何でもできます。諦めなければきっと夢は叶います。「始めなきゃ」と思った時から、自分も周りも変わります。 りんご組(3・4・5歳児)の保育室にあるエレクトーンは、その友達が譲ってくれたものです。とっても優しくていくつになっても可愛い人なのですが、力強くドラムを叩くかっこいい姿を見て、「私もまだまだやれる」と思いました。

安全

昨日、今日と2日間で門の横のコンクリート壁を撤去して、フェンスにする工事が完了しました。土曜日は、厚いコンクリートの壁を崩すのに、轟音の中、粉塵が舞い散り、子ども達や保護者の方、近隣の方に大変なご迷惑を掛けてしまいました。 りんごの花保育園は、実績があってセンスがいい建築士さんに設計して頂いたので、とてもおしゃれで使い勝手がいい園舎ができました。それでも使っているうちに困ったことも出てきます。 一番頭を悩ませたのが、門の横のオシャレなコンクリート壁でした。そのせいで、道路の右側から走って来る車が見えません。道路を渡る前にヒヤリとしたことが何度もあります。 建築士さんがデザインしてくれたオシャレなコンクリート壁・・・工事にはお金がかかる・・・予算もない・・・かなり悩みました。最後に背中を押されたのは、「一番大事なのは子どもの安全でしょ。」という事務のSさんの一言。 そうです、本当にそうなんです。こんなことで迷っていたなんて恥ずかしいです。子ども達に申し訳ないです。 ・・・というわけで、工事が終わった後は、車が来るのがよく見えるようになりました。車の運転手さんも、子ども達の姿がよく見えるので、気をつけて運転してくれるでしょう。 もっと早く工事をすればよかったです。自分にがっかりしてしまいますが、この苦い経験を次に活かさなくてはと思います。

イクメン

今日は、4月から新しくりんごの花保育園に入園することが決まった2組のご家族の方が園を見に来られました。どちらのご家庭も、「お父さんが見たいと言うので、見に来ました。」と言われましたが、大事なお子さんを預ける保育園なので、当然のお申し出です。見に来てもらって良かったと思いました。 ふた組のご家庭、どちらもご夫婦の仲が良くて、お父さんがとても優しそうでした。久しぶりに、イクメンと言う言葉を思い出しました。『子どもの最良の教育は、夫婦仲がいいこと』と昔よく言われましたが、本当にそうだと思います。お父さんとお母さんが、お互いに相手を思いやり、尊重する姿を見て育つ子どもが間違った育ち方をすることはないでしょう。 あと1ヶ月ほどで新年度が始まります。今日来られたお母さんが、「最初はきょうだい(3歳と1歳)揃って同じ園に入るのは難しいと区役所の方に言われましたが、一緒に通えるようになって良かったです」とお話されていましたが、新しい園もたくさんできたので、待機児童もいなくなっているのかもしれません。 4月になれば、また新しい出会いがたくさん待っています。温かい春の訪れとともに、新しい子ども達、保護者の方と仲良くなれるのが楽しみです。

おひなさま

栄養士のN先生のお友達から頂いた雛人形7段飾りを給食室の前に飾りました。久々に飾ったので、どの雛人形さんが何の道具を持っているのか思い出せずに、説明書を片手にやっと飾ることができました。 年代物のお雛様なので、味わい深く、存在感があります。お顔は優しくて穏やかでりんごの花保育園にぴったりです。 給食室の前に飾ったと書いたものの、園内に飾る場所がなくて、トイレの前でもあります。「お雛様方、ごめんなさい」と思う気持ちで飾りました。でも、やっぱりステキなお雛様です。 「あ、すごい」「うわ~っつ」と言いながら、早速子ども達がお雛様のところに集まって来ました。「さわらないでね」と書いているのですが、触ってしまうのが子ども達です。ふと見ると、興味津津で見ているのは、ほとんど男の子達でした。おうちにないからでしょうか。 りんご組の部屋のままごとコーナーには、子ども用のきれいなロングドレスが5着ほどハンガーにかかっています。ごっこ遊びが拡がるといいなと思って準備したのですが、予想に反し、男の子が着ていることが多いのです。おかしいと言う子もいなくて、代わる代わる着て楽しんでいます。男の子だから・・・、女の子だから・・・と言わなくなった今の時代はいいなと思います。誰かの価値観を押し付けられることなく、自分が好きなものを好きだと言える時代になったんですね。 3月1日は、お雛様の前で、甘酒やひなあられを食べてひな祭りを楽しむ予定です。少々混み合いそうですが、それがまたりんごの花保育園らしくていいような気もします。

信頼

最近、保育園の園長をしていると言うと、「東区のあの保育園、ひどいね。」と何人もの方から言われました。2.3日前にも、テレビで報道されたので、さらに関心が高まっているようです。 先日行われた福岡市園長会で、東区の該当園で新しく園長になった方が、謝罪をされました。 謝罪をされる園長先生を見ながら、違和感を感じました。これは福岡市の認可保育所だけではなく、全国の認可保育園に対する信頼を失墜させた事件です。 厳しい基準を満たした認可保育園だから、子どもを安心して任せられると信頼されてきたのです。その信頼を根本から打ち砕くような事件だと思います。 「私達も気を引き締めて、もう一度自分達の園を見直しましょう」と言われるのにも違和感を感じます。「こんな酷い保育をしている園は例外」のはずです。 こんな危機的な事件も、時が経てば忘れられてしまうのでしょう。子どもは何も言えないのですから。 子どもの心と体が健やかに、豊かに育つためにどんな保育がいいのか、全ての人の未来がかかっている問題です。社会全体で考えていかなくてはと思います。

想像力の力

昨日、りんご組(3・4・5歳児)の部屋に行くと、生活発表会の劇『おはよう、春ですよ』が再演されていました。4歳児の子ども達がお話をリードして、さらに豊かな想像力の世界が広がっていました。3歳児の子ども達も、自分の演じた役とは違うものを楽しんでいました。 想像力は、生きていく上で辛いことや悲しいことが起こった時に、それを乗り越える力になります。私も小さい頃はファンタジーの本が大好きでした。『メアリーポピンズ』『赤毛のアン』『ドリトル先生物語』何度も何度も読み返しました。「〇〇になったらいいのにな」「〇〇できたら、きっとこんな気持ちなんだろうな」と、辛いとき、悲しいとき、寂しいとき、いつもそんな想像力の翼を広げて、乗り越えてきたような気がします。 少し長い引用になりますが、北海道教育大学大学院教授の庄井良信先生が、有名な逸話を紹介されています。 今から120年前、「サンタクロースっているんでしょうか」とバージニア・オハロンという8歳の子どもの問いに、米国の新聞社の記者がこんな味わい深い応答を記しています。 「そうです、バージニア。サンタクロースがいるというのは、けっしてうそではありません。この世の中に、愛や人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです。・・・・もしもサンタクロースがいなかったら、この世の中は、どんなにくらく、さびしいことでしょう!・・・サンタクロースがいなければ、人生のくるしみをやわらげてくれる、子どもらしい信頼も、詩も、ロマンスも、なくなってしまうでしょうし、わたしたち人間のあじわうよろこびは、ただ目にみえるもの、手でさわ

居心地

お昼時、つぼみ組(0・1歳児)のお部屋にお手伝いに行きました。手を洗う時に、どっちが先かでトラブルになったようで、1歳児のGくんが泣いてしまいました。 手を洗うのも、ごはんを食べるのも嫌だと言うGくんを抱っこして、3人の子どもたちが座っているテーブルへ。私が他の子とおしゃべりをしているうちに、膝に座ったGくんは、食べてもいいかなと言う気持ちになったようです。でも、椅子には座りたくないと言うので、膝に抱っこしたままごはんを入れたスプーンを口に持っていくと、思ったより大きな口でパクリ。ごはんを3杯とおでんの糸こんにゃく、厚揚げ、鶏の団子を食べてくれ、途中絶対に飲んでくれなかったお茶も、最後は飲み干してくれました。 その間、他の子ども達は、自分でスプーンを持ってもぐもぐ。お代わりをしたり、こんなに食べれるようになったよと言いたげに、おでんの具を食べていました。しっかり食べた子どもたちは、自分で「ごちそうさま」と手を合わせて、コット(簡易ベッド)へ。 自分のペースで、時々お友達と話しながら食べている姿から、安心して気持ち良く過ごしていることが感じられました。 昨日も、Gくんは、ごはんを食べたくないと言ったので、Y先生がラップでおにぎりにすると食べてくれたそうです。そんな時もありますよね。 この安心感と居心地の良さは、1年間かけて作られたのでしょう。一人ひとりの子どもが安心して、自分らしくいられることは、とても大切なことです。 たくさん食べたGくんを、それでも膝から下りてくれないので、抱っこしてコットに連れて行くと、学級委員のようにSくんが、「Gくんは、ここ」とGくんのコットを教えてくれ

生活発表会の余韻

今日は、先週土曜日の生活発表会の高揚感が残っていました。私は、行事の後のこの雰囲気が大好きです。達成感とか充実感とか名づけてもいいのでしょうが、子ども達、保護者の方、先生たちとの距離が近くなったこの雰囲気がとても心地よいのです。 子ども達は、大きな行事を乗り越え、一回り成長しました。行事の意義はここにあると思います。自分の力、自分たちの力を信じることができて、次は何にチャレンジしようかとワクワクしている気持ちが伝わってきます。 朝、3歳児のSくんのお母さんから、「生活発表会が終わって家に帰ったら、『楽しかったー!生活発表会をしてくれてありがとうって園長先生に言おう』って言ってたんですよ」と言われたのが、何よりうれしかったです。 はな組(2歳児)の子ども達も、担任の先生が、「生活発表会どうだった?」と聞くと、みんな口を揃えて、「楽しかった!」と言ってくれたそうです。 子ども達が楽しいと思えたのは、経験したことが自分の力になったと感じたことと、おうちの方が自分の成長を喜んでくれたことがよくわかったからだと思います。 何を目的にどんな発表会にするか、会場は保育室で大丈夫なのか、プログラムの構成は・・・・たくさん悩みましたが、一人一人の子ども達が主役の生活発表会ができて、本当によかったです。 子ども達も、先生たちも他のクラスの発表は見ていないので、近いうちにみんなでビデオを見て、感動を分かち合いたいと思います。

仕事

昨日生活発表会が終わったので、今日はゆっくり起きて、掃除をしたり、両親が眠るお寺にお参りに行きました。 毎日忙しいので、目覚まし時計で(携帯アラームですが)起きなくていい日曜日の朝がとっても待ち遠しいです。寒がりなので、冬はなおさらです。日曜日の夜は、明日から早起きしなくちゃと思うと少し憂うつになります。 病気で長期療養中のT先生が、生活発表会の朝早くから手伝いに来てくれました。復帰にはもう少しかかりそうなT先生と話していると、私自身健康でいられることと毎日仕事ができることに感謝の気持ちが足りないとつくづく思いました。 忙しい、きつい、ゆっくりしたい・・・健康だからこそ、仕事があるからこそ思えることです。仕事は対価を得るためではなく、生きている喜びを感じるためにあるのだと思いました。 30年以上、保育の仕事を続けて来られたのは、健康であることと、良い人達に囲まれているからです。 愚痴や弱音を吐かず、明日も元気に早起きします。

初めての生活発表会

初めての生活発表会が終わりました。運動会後の感想を一言で表すと、「楽しかった~!」でしたが、生活発表会は、「嬉しかった~!」という一言です。嬉しかったのは、3つの大きな力を発見・再確認できたからです。 一つは、子ども達の成長です。0歳児・1歳児は、すぐ目の前におうちの方がいらっしゃるのに、ステージを降りようとせず、返事をしたり、歌を歌ったり、お友達と一緒に体を動かしていました。入園当初からは考えられないような成長です。 2歳児は、劇で自分の役をしっかり、その子らしい姿で表現できました。豊かな表現力に、会場も盛り上がりました。 3歳児は、お友達と一緒に自由に音楽に合わせて表現していました。恥ずかしそうに、でも堂々とセリフを言うことができました。 4歳児は、友達に教えたり、話し合いながら劇が進行していきました。ステージの上で考えながら積み木を積み上げていく姿を見て、4月からどんな日々を過ごしてきたかわかってもらえたのではないかと思います。 嬉しかった2つ目は、保護者の方の笑顔です。温かい拍手と時々起る歓声や笑い声に、自分のお子さんだけでなく、りんごの花保育園全員の子ども達の成長を一緒に喜んで下さっていることが伝わって来て、本当に嬉しかったです。 3つ目は、先生達と育てたい子どもの姿が同じ方向だと確認できたこと。昨日のブログに書いたように、今日の子ども達の姿から日頃の保育や先生達の子ども達への願いが伝わりました。『させる・やらされる』ではなく、子どもたち自身のやりたいと思う気持ちを育み、一人ひとりに寄り添いながら、表現する喜びや友達と一緒にする楽しさを丁寧に積み重ねてきてくれたことが

生活発表会前日

明日は、りんごの花保育園初めての生活発表会です。今日は、10時位まで先生達が会場作りや準備をしてくれました。一生懸命、協力し合って、楽しそうに準備してくれる先生達に感謝です。 どんな発表会になるのでしょう?これまで30回くらいは生活発表会やお遊戯会、器楽演奏会などをしてきましたが、初めての生活発表会はやっぱりドキドキします。 入園式、なつまつり、運動会、クリスマス会・・・りんごの花保育園になって初めての行事がいろいろありました。みんなで共通理解をして同じ目的に向かって取り組めるようになるには時間がかかります。一人の思いがみんなの思いと重なり、子ども達にそれを伝えることができたのか、明日その答えが待っているような気がします。 子ども達が大きくなった自分を誇らしく思い、友達と一緒だったから恥ずかしくても言葉が言えたり、大きな声で歌うことができた、友達っていいなと思う気持ちを感じてくれるといいなと思います。 保護者の方が、子ども達の成長が嬉しくて、これからの子育てがますます楽しみになるような生活発表会になればいいなと思います。そして、自分の子どもだけでなく、一緒に成長する友達の存在を嬉しく思ってくださいますように。 いろいろな思いを乗せて、初めての生活発表会の幕が開きます。

人類史上初めての孤育て

少し前まで子育ては、家にいて子どもの面倒を見ているだけで楽をしていると言われた時代がありました。三食昼寝つきなんだから、母親が子どもを一人で育てるのが当然だろうというような風潮がありました。 やっと、子育ての大変さが社会的に認知されるようになり、不十分ながらイクメンが注目されたり、子育て支援の施策も進められています。 東京大学名誉教授の汐見稔幸先生が、「母親だけが子育てを担うのは、人類史上初めてだ」と言われたことが記憶に残っています。これまで子どもは地域や親戚縁者のなかで、たくさんの人の手によって育てられてきました。母親だけが子育てをする時代はかつてなかったことです。 今から約50年前、1967年に刊行されたベストセラー育児書「育児の百科」 松田道雄著(医師・育児評論家)にこんな一節があります。 「君は年々200人の母親が子殺しをすることを知っているか。彼女たちは簡単に『育児ノイローゼ』になるといわれるが、実は核家族時代の犠牲なのだ。育児という重労働を、ひとりでいままでの家事のほかにやらねばならないのだから、女の一生でいちばん骨の折れる時代だ」 ちょうど私の母が私を育ててくれた年代です。便利な電気製品もない中での家事と子育てはどんなに大変だったことしょう。 もっともっと子育てには、社会の支えが必要です。

保育所入所と母乳

新入園児入所説明会の時にいつも0歳児のお母さんから尋ねられることがあります。「4月から預けようと思っていますが、母乳しか飲まないので、哺乳瓶でミルクを飲む練習をした方がいいでしょうか?」 母乳しか飲まない赤ちゃんを人に預けるのは大変です。お腹を空かせてはかわいそうなので、哺乳瓶からミルクを飲む練習をしなくちゃと思われるのでしょうが、私は練習は必要ないと思っています。 やわらかいお母さんの肌から飲むほんのり甘い母乳は、赤ちゃんにとって最高のごちそうです。そんなごちそうがあるのに、ちょっとゴムの臭い(赤ちゃんは臭いにとても敏感です)がする少し甘ったるいミルクを飲みたくはないのは当然です。 哺乳瓶を近づけただけで反り繰り返って嫌がるようなら、練習までする必要はないと思います。入所したら、お母さんがいない、いつものおいしい母乳が飲めない・・・でもお腹が空いたとなれば、最初は仕方なくですが、飲んでくれるようになります。 どんなにお腹が空いても飲まない赤ちゃんには、小さなスプーンでミルクをすくって舌にのせると、少しずつ飲んでくれるようになることもあります。 哺乳瓶を嫌がらないなら、少しずつ試してみるのもいいと思います。でも、4月から保育園だからと焦って無理やり飲ませるのはかわいそうな気がします。 保育園には育児のプロがいます。大丈夫です。少なくともりんごの花保育園は大丈夫なので、安心して預けて下さいね。

母乳

最初の子どもを出産したとき、一番辛かったのは、母乳が出ないことと眠れないことでした。赤ちゃんにとって母乳がいいことはよくよくわかっていても、出ないものは出ないのです。 心配した母が母乳に良いと買ってきてくれた食べ物を食べたり、マッサージに行ったりしましたがなかなか効果が出ません。女の子だったので、吸う力が弱く、飲んでもすぐに疲れて眠ってしまい、またお腹がすいて泣くを繰り返し、ほとんどまとまった時間眠ることができませんでした。 1か月検診の時、産婦人科の先生に相談したのは、「この子、まったく寝ないんです。どうすればいいですか?」産婦人科の先生は、「赤ちゃんはちゃんと寝ているから大丈夫」と言われましたが、本当に寝てくれませんでした。 毎日授乳の度に、借りてきた赤ちゃん用の体重計で計り、「〇グラム増えた」と記録しては、一喜一憂していました。3ヶ月くらい経つと、母乳も出始めましたが、乳腺炎になりかけたり、母乳については辛い思い出しかありません。 睡眠不足やイライラは、母乳に影響します。今になると、悪循環だったと思いますが、その当時は、母乳をやらなくては、お母さん失格なんじゃないかと思い詰めていました。冷静な判断ができなくなっていたんですね。 それから2年後、友達に赤ちゃんが生まれたと聞いて病院にお見舞いに行きました。病室のベッドに座った友達は、搾乳器を握りしめ、「全然母乳が出ない」とうつろな目をして言いました。「母乳じゃなくても大丈夫だよ。足りない時はミルクをあげてもいいんだよ。」と言うと、「看護師さんが母乳じゃなきゃダメって言うの。」 産後はただでさえ精神的に不安定で、産後うつになる

組織力

サンパレスで開催された第32回福岡市保育研究大会に参加しました。博多区・中央区・早良区・西区、そして公立保育所がそれぞれ3年間積み重ねて来られた研究発表がありました。 サンパレスの3階までいっぱいになるほどの人達が集結し、福岡市認可保育園の組織力を感じました。 わらべうた・造形活動・親子の関係支援・保育の可視化・リズム音楽表現とそれぞれのグループが3年間積み重ねられた実践発表を、各園がどう生かしていくのかが今後の課題になります。 特に、公立保育所のグループの実践発表は、『保育士の専門性を高める学び合い~子どもの主体的で対話的な深い学びの可視化を通して~』で、教育改革の中心課題にすでに取り組まれ、保育活動を通して子どもが何を学んでいるのかを”見える化”するという試みにとても魅力を感じました。 一つの園だけでは出来ないことも、たくさんの園が協力し、連携できればこれだけの研究成果を上げることができます。福岡市はすごいと思いました。各グループの助言者として養成校の先生方がいらっしゃるのも福岡市の強みでしょう。 保育の質を上げるための手立てはここにもありました。しっかり学んでいきたいと思います。

保育の質の低下

今日、久しぶりに通った道沿いにあった保育園の看板が下ろされていました。不思議に思ってネットで調べると、昨年3月31日付で運営主体が変わったようです。 運営主体が変わっても、保育園が存続しているならそれでいいかと思うかもしれませんが、経営者が変われば、そこで働いている人達の労働条件が変わったり、人が入れ替わっている可能性が大きいと言うことです。 子ども達に影響はなかったでしょうか。なぜ突然環境が変わったのかわからないままに、しばらく不安を抱えていたかもしれません。 『保育園を考える親の会』が、幼児教育無償化に対する反対の記者会見を開いたと言う記事を読みました。保育士不足の中、企業主導型や認可外保育施設が急増し、保育の質の低下が甚だしい、今必要な政策は、幼児教育の無償化ではなく、待機児童を解消するために、保育士の処遇改善だと訴えていました。 夢や希望を持って保育士になった人達が、厳しい現場の状況に耐えられず離職しています。保育士の処遇改善は、そのまま子ども達の安全・安心で温かい保育に直結します。 本当にこのまま指導監査基準を満たさない(5年の猶予があるそうです)保育施設が増え続けてもいいのでしょうか。

子どもの人権

小学校4年生の女の子が父親から虐待を受けて亡くなった事件に大きな衝撃を受けた方がたくさんいらっしゃると思います。一番大切にしてくれるはずの両親からの虐待、精一杯の力を振り絞って発したSOSを踏みにじられた周りの大人の対応・・・誰かがどこかで助けられる機会はいくつもあったはずなのにと思うと、どうして?と疑問ばかりが湧いてきます。 平成2年は1101件だった児童虐待件数が、平成29年度は13万件を超えました。児童虐待が広く周知されたことで通報件数が増えたとも言われますが、虐待に近い状況に置かれている子ども達がたくさんいることは確かです。 17年くらい前、児童虐待という言葉が広まり始めた頃、一人のお母さんの話を聞いて悩んだことがあります。「私は小さい頃、実の母親(くそばばあと呼んでいました)から虐待を受けていたから、自分に子どもができたら、絶対にそんなことはしないと決めてたんですよ。」自分の子ども時代について話される言葉を重く受け止めました。でも、このお母さんの子ども達(女の子と男の子のふたり)に対する態度は虐待と呼ばなくてはいけないものでした。お母さんの気分で、極端にかわいがるかと思えは、存在そのものを否定するような言葉を投げつけたりするので、子ども達は不安定で、誰に対しても暴言を言ったり嘘をつくことが頻繁にありました。 お母さんが自分の子どもをかわいいと思う気持ちに嘘はないと思います。でも、お母さんから感情のままにコントロールされる子ども達はいつもお母さんの顔色ばかり見ていて、そのストレスは相当なものだったと思います。 今もどこかで虐待を受けている子どもがいます。虐待をしたくない

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