食事の悩み

こどもの食事の悩みは尽きないですね。  食べないのは心配、食べ過ぎても心配、野菜を食べない、同じものしか食べない、遊び食べをする・・・・ 適量を食べる、偏食をしないで何でも食べる、遅すぎず、早すぎず適度なスピードで食べる・・・そんな理想的な子どもは見たことがありません。いろいろな経験をして、望ましい食習慣が身についていくのでしょう。  人間ほど、雑食な生き物はいないので、内臓や消化器官を使いこなせるようになるには、それなりに時間がかかるのかもしれません。生まれて4,5年は準備期間と考えて、焦らずにゆったりと見守ってもよさそうです。  とはいえ、食事の悩みは保育園も同じです。友達が食べている姿を見たり、食育の話しを聞いたりするうちに、食べ物と自分の身体の健康がつながっていくことがわかり、年長組になると、自分で考えて主体的に食べるようになっていきます。 新年度になって、残食が多くなりました。給食の先生達も、せっかくつくった食べ物が残って戻って来るのを見てがっかりしています。 福岡市の共通献立は、1月に2回同じメニューなので、1回目で残食が多い時は、切り方や盛りつけ方を工夫したり、調理方法を変えています。 今日のひじきの肉だんご汁は、前回脂が汁に出て食べ辛かったので、コンベクションで一度焼いて汁に入れたそうです。それだけで食感がかなり違いました。 おやつは、お芋と人参の天ぷら。意外に子ども達は良く食べてくれます。最近全く食欲がない2歳児のAくんは、担当のW先生と隣りの部屋で2人だけでゆったりと食べていました。自分で天ぷらを持って食べているAくんに、「おいしい?」と聞くと、

歯科検診

ご夫婦の歯科医師さんに来て頂いて、歯科検診を行いました。 予想通り、0・1・2歳児の子ども達は、担任の先生の膝に座って、歯科医師さんの方に頭をつけた途端、火がついたように泣きだしました。 人間も生き物なので、本能的に人に口の中を見られると恐怖を感じます。泣くのは当然です。みんなよくがんばりました。 3・4・5歳児は、ほとんど泣きませんでした。友達が診てもらっているのを黙ってじっと見つめて、自分の順番になると、決意をしたような顔で歯科医師さんの前に歩いていきました。さすがです。 こんな苦しい場面で、子ども達の仲の良さが見られて、心が温かくなりました。友達に、「大丈夫だよ。」「がんばろう」・・・最近ゲーム遊びで流行中の手を合わせる「エイエイオー」を小さな声で言って、互いに励まし合っていました。 歯科検診の結果、虫歯がある子が7,8名いました。最近はフッ素の効果でしょうか、虫歯がある子は少なくなっていますが、虫歯がある子はいつも同じです。 今日は噛み合わせをしっかり見て下さいました。噛み合わせがよくない子がたくさんいたのですが、まずはかかりつけ歯科医を決めて、定期的に診てもらいながら、歯が生え換わる時期にどうするか歯科医の先生に相談するのがいいそうです。 小さい子どもが歯を治療するのはかわいそうですね。やっぱり毎日の歯磨きが大切です。来週6月4日は「虫歯予防デー」。昨年はりんごの花保育園に、歯のバイキンマンがやって来て歯磨きの大切さを教えてくれました。今年は何がでてくるのでしょう?お楽しみに。

ひきこもり

現在日本には、ひきこもりの人が70万人とも100万人ともいると言われています。実態調査も進んでいないので、実態はもっと深刻なのかもしれません。 ひきこもりは、長期化、高齢化し、社会と接触するきっかけをつくるのがどんどん難しくなります。原因は様々で、対策も追いつかず、本人だけでなく、周りにいる家族も長い間苦しい思いをしています。 昨日、川崎市の多摩区で、51歳の男性が、スクールバスを待つ小学生やその保護者を刃物で切り付け、死傷者がでる痛ましい事件が発生しました。 今日の報道では、犯人の男性がひきこもり傾向にあったと伝えていました。犯人は、社会や友人とのつながりがほとんどない中で、何を生きがいに、何を楽しみに生きてきたのでしょう。 仕事をしていると、うまくいかなくて落ち込むことがあります。でも、うまくいくこともあって、だからこそ次はもっと・・・と明日への意欲が湧いてきます。 人と関わって、気持ちが通じないと、悲しい思いを味わったり、辛い気持ちになります、でも、気持ちが通じたり、一緒に笑い合えたりすることもあって、やっぱり人っていいなと思います。 昨日の職員勉強会では、研修を受けた先生が、「乳幼児期は成功体験をたくさん積み重ねることが大切だと学びました」と報告してくれました。 成功体験を重ねて自分に自信を持つこと、そして自分を好きになることはやっぱり大事だと思います。 ひきこもり・・・誰も望んでそうなったわけではありません。乳幼児期の育ちが原因ではないかもしれません。それでも、自分が大好きだという気持ちは、困難にぶつかった時に、それを乗り越える力になると思います。 そう信じて、明日も

お昼寝

6月の職員勉強会でした。今月は、『お昼寝』をテーマにグループ討議をしました。 なぜ子どもにはお昼寝が必要なのでしょうか。本当に、子どもにはお昼寝が必要なのでしょうか。 りんごの花保育園では、0歳児から3歳児までお昼寝をします。4歳になったら、お昼寝はなくなります。3月後半から徐々にお昼寝の時間を短くしていって、4月になるとなくしてしまうのですが、夕方眠くて機嫌が悪くなったり、こっくりこっくりとなってしまう子もいます。 3月生まれの子は、4月生まれの子に比べて、1年短くお昼寝がなくなることになります。子どものためを考えれば、一人ひとりの子に合わせたお昼寝時間があっていいはずなのですが、集団生活なので、みんな一緒にしてしまいます。 規則正しい生活リズムを作るために・・・お昼寝をする大きな理由ですが、本当に園でのお昼寝が規則正しい生活に結びついているのか、もっと丁寧に見ていかなくてはいけないと思うようになりました。 昼寝の時間が長過ぎて、夜寝るのが遅くなっていないか、夜の睡眠が十分足りているにもかかわらず、昼寝をさせていないか・・・。一人ひとりの一日の生活リズムを正しく把握して、昼寝の時間を作っていかなくてはと思います。 3歳児は1時間お昼寝をすれば十分と言われていますが、早朝に起きている子にはもっと必要なのかもしれません。夜9時くらいに眠って、朝7時くらいに起きるようなリズムをつくるために、お昼寝をどのくらいすればいいのか、保護者の方と話し合いながら考えていきたいと思います。 スムーズに眠りに入り、気持ち良く目覚めるようなお昼寝の習慣がつくれるといいですね。

宿題

昨年からりんごの花保育園に通っている1歳児のAくんが、ゴールデンウィーク明けから、お母さんと離れる時に激しく泣くようになりました。 少し経つと、ケロリと泣き止んで楽しそうに遊んでいるので、あまり心配していなかったのですが、だんだん泣き声が激しくなっています。 今朝は、つぼみ組(0・1歳児)の保育室に行きたいと泣きながら指さしをしたので、つぼみ組に行くと、泣き止んで自分からブロックを出して遊び始めました。 つぼみ組の先生に、「しばらく見ていて下さい」とお願いして部屋を出ると、朝の体操が終わったら、はな組(1・2歳児)の自分のお部屋に戻って行ったそうです。 大丈夫かなと思っていたら、お昼寝の時間に、また大きな泣き声が聞こえてきました。以前は、自分のコット(お昼寝用のベッド)を見ると、喜んで歩いて行ってコトッと横になってお尻を高く上げて眠っていたのに、今は横になってもくれません。 何が嫌なのか、どうしてほしいのか言葉で伝えられないので、Aくんの気持ちがわかってあげられません。担当のW先生も抱っこをしたり、側でトントンをしようとしたり、いろいろやって見るのですが、なかなか泣き止んでくれません。 環境が変わった4月は、とっても落ち着いていて、生活のリズムができていたのにどうしてでしょう?何が嫌だったのでしょう? 言葉にできない思いを理解するのはとても難しいです。担任の先生達も、私もいろいろ考えているのですが、なかなか答えが見つかりません。 正解がないのが子育てですが、前のように笑顔が可愛い、ユーモアがあるAくんの姿が見られるように、答えを探したいと思います。 時々、こんなふうに宿題を出さ

頼もしい

最近、5歳児・・・特に女の子の成長が著しくて驚かされます。自分のことだけではなく、周りをよく見ていて、困っている子がいたらすぐに手伝ってあげたり、優しく声を掛けたりしてくれます。女の子は、男の子より1年くらい早く心が育つと言うのは本当だと実感します。 「園長先生、〇〇くん(1歳児)をお部屋に連れて行ってあげたいから、鍵を開けて下さい。」(りんごの花保育園は、交通量が激しい道路が目前にあるので、悲しいことに保育室の鍵をいつも閉めているのです。)と言って、手を繋いでお部屋に連れて行ってくれます。 「園長先生、さっきは鍵を開けてくれてありがとう」とお礼まで言いに来てくれるので、私の方が恐縮してしまいます。 土曜日、1階で給食を食べようと予定していたのですが、人数が多かったので2階で食べることになりました。1階に置いていたりんご組(3・4・5歳児)の子ども達のタオルや、お箸や歯ブラシが入った巾着袋をたくさん抱えて持って来て、5歳児のKちゃんとRちゃんが名札を見ながらそれぞれの場所に掛けてくれました。 私達がやらなくちゃね・・・そんな様子で楽しそうに、テキパキと動いている姿を見て、頼もしいと思いました。 その後、「あなたたち、毎日楽しそうで生き生きしていていいわね。」とKちゃんとRちゃんに声を掛けているS先生の声が聞こえてきました。 この生き生きした姿は、子ども達が主体的に行動するからこそ表れるのでしょう。 少しずつ、子ども達が判断したり、できることが増えていくといいなと思います。

大丈夫?

昨日の続きです。  幼児教育無償化の対象になるのは、幼稚園、保育園、幼保連携型認定こども園だけでなく、認可外保育施設もです。  認可保育園に入れない、仕事の時間が認可施設では対応できないなど、様々な理由で認可外保育施設を利用されている人がたくさんいます。同じ3歳以上児であるなら、無償化の恩恵を受けるのは当然です。  でも、行政の立入検査や指導を受けていない認可外保育施設も対象になるのです。保育施設の設備や保育内容を誰もチェックしないのは怖いです。  このチェックを免れる期間は5年。5年後、無償化の対象施設でいるためには立ち入り調査などを受けなくてはならなくなります。  5年間、どんなひどい施設でも、保育内容でも、給付金が支給されるのです。5年は長すぎます。以前、インターネットで保育を請け負った男性が、預かっている間にこどもを死なせてしまったこと(それもとてもひどい仕打ちで)を、もう国は忘れたのでしょうか。  幼児教育が重要で、一生涯を通して大事な時期だからこそ無償化にするのですよね?  こどもの命や心が軽んじられることがないような施策が講じられることを心から祈ります。

財源

全国私立保育園連盟が主催する公定価格に関する研修会(勉強会?)に出席しました。 今まで、あまり深く考えずに、国・市からの委託費を受け取っていましたが(すみません)、この金額の根拠について改めて考える機会になりました。 保育所の委託費は、積み上げ方式で、年齢毎の基本単価に、必要な加算がされ、一人あたりの保育単価が決まっています。年齢だけでなく、定員や地域によっても単価は違います。 積み上げ方式だからこそ、金額の根拠があり、その金額が適正かどうかを判断したり、もっと増額するべきだという訴えもできるという話しを聞いて、納得しました。 今日の研修会でも、10月から実施される幼児教育無償化に伴って給食費が実費徴収になるという話がありました。やっぱり直接徴収しなくてはいけないようで、気が重くなります。 国は、3歳以上児の給食費は4,500円を基準にするようです。りんごの花保育園では、主食費1,000円を頂いているので、合わせると、給食費は5,500円になります。 毎月の給食費が5,500円・・・なんだか高いような気がします。これを現金で集めるのは、さらに気が重いです。 幼児教育無償化の財源は10月から始まる消費税です。8%が10%になると、5兆円ほどのお金が入り、そのうち8,000億円が幼児教育無償化の財源になるそうです。 保育園・幼稚園だけでなく、認可外保育所の3歳以上の保育料も無償化になるようです。これだけ大風呂敷を広げて、本当に大丈夫なのでしょうか? こんなに話が盛り上がっているのに、消費税が10%にならなかったら、どうなるのでしょうね・・・?

保育理念

りんごの花保育園の保育理念は、子どもの主体性を尊重し、一人ひとりの子どもの最善の利益を保障することです。 子どもの意欲を大切にし、やりたいことが実現できるように援助するのが私達の役割であり、出来た喜びを共感し、一人ひとりの子どもが自信を持って生き生きと成長できるように支えたいと思っています。 理念は、一番大切にするべきものであり、全ての判断基準になるものです。私達が何かを決める時、理念を念頭に置いて考え、みんなが同じ方向を向いて子どもに関わることが大切だと思います。 今日、福岡市の新規認可保育園の運営者に選定された方(陰ながらずっと応援している)とお話しして、やっぱり理念は大事だと思いました。 以前ブログに書きましたが、その方も認可保育園の園長として勤めながら、自分の理想とする保育園を作るために、福岡市の公募に挑戦されたそうです。子どもがしたいことを応援し、ひとつひとつできることを増やしていきたい、それが子ども自身の将来の夢をかなえる力になると思う、そんな園を作りたいとおっしゃっていました。 大人は子どもに対して絶対的な力を持っています。その力をどう行使するのか、大人の考えで決まります。私たちは、先に生きてきた者として、失敗しない方法を教えるのではなく、つくられたものを教え込むのではなく、未来は自分の力でつくれるものだということを伝えていきたいと思います。 改めて理念は大事だと思いました。理念を共有し、理念をいかに実践に結びつけるか、もっともっと語り合っていかなければと思います。

違いのわけ

保育園、幼稚園、幼保連携型認定子ども園の違いはなんでしょうか。 保育園関係者である私も、なかなかうまく説明できません。平成27年に始まった子ども・子育て支援制度では、当初の大きなねらいだった幼保一元化が進まなかったどころか、幼保連携型認定子ども園が誕生して三元化し、さらに複雑になってしまいました。 この新制度の下で、保育園も幼稚園も幼保連携型認定子ども園になるよう誘導されるはずでしたが、保育園・幼稚園の抵抗感が強く、未だに進んでいません。 保育園、幼稚園、幼保連携型認定子ども園の違いはなんでしょうか。 保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省、幼保連携型認定子ども園は内閣府と管轄庁が違うのが、制度を複雑にし、わかりにくくしている大きな原因だと思います。 諸外国のように、子どものことは全て同じ省・・・例えばこども省が管轄するようになれば、わかりやすく、それぞれのノウハウを活かした施策や制度ができるのではないかと思うのですが、なんでこんなに簡単なことができないのか不思議です。 子ども・子育て支援制度の時にあんなに盛りあがった幼保一元化の話はすっかり影をひそめ、幼児教育無償化の話ばかりが聞こえてきます。 多額の国民の血税が投入されているのですから、3つの省に分かれているために発生するコストや非効率なやり方は、見直すべきだと思いますが、あまりにも肥大化した組織の改編は難しいのでしょうね。

保育園で育つということ

昨日のブログに書いたように、11年間幼稚園で勤めたF先生が、りんごの花保育園で働いてくれるようになりました。 初日、「わからないことはないですか?」と聞くと、「幼稚園と保育園が全然違うので、驚いています。どう動いていいかわからなくて・・・。」 わからないのは当たり前です。幼稚園と保育園が全然違う・・・私も幼稚園を辞めて、保育園で働きだした時、同じことを思いました。 同じような年齢の子ども達を、同じように集団で保育するのですが、それぞれ長い歴史の中で、子どもの状況や家庭環境、求められたことがあって今があるのですから、違うのは当たり前なのかもしれません。 でも、あまりにも昔過ぎて、何がそんなに違うと思ったのか思い出せません。幼稚園と保育園を隔てている壁は高くて、風通しが悪いようです。 「1,2歳児の子ども達が、幼稚園の年少児よりも自分のことは自分でしようとしているので驚きました。逞しいですね。」とF先生が話してくれましたが、「自分のことは自分でしなさい」とは言っていないので、そんな気持ちが育っているのは、子ども達が自分が持っている力を精一杯発揮したいと思っているからでしょう。 少しその辺を分析してみました。なぜ保育園の1,2歳児は自分のことは自分でしようとするのでしょうか。 まず、友達や年上の子ども達がする姿をいつも見ているからだと思います。自分と同じような子どもが、自分でしている姿を見て、すごいな、かっこいいな、あんな風にできるようになりたいな・・・と思うからでしょう。 そして、待つ時間が長いからかもしれません。「先生、これして」と言っても、同じように手伝ってほしい子ども達が他に

午後7時を過ぎた頃、「虹ですよ!虹!」というS先生の弾んだ声に誘われて、外に出て見ると、大きな大きな二重の虹がくっきりかかっていました。久しぶりにこんな大きな虹を見て、幸せな気持ちになりました。 りんごの花保育園で働いてもらうことが決まっていたのに、0歳児が一人も入所しないことがわかって、急にお断りしてしまったF先生が、明日からりんごの花保育園で働いてくれることになりました。本当に嬉しいです。あんな断り方をしたので、もうムリだと思っていたのですが、先日出した求人票を見て、また応募してくれたのです。本当にありがたいです。 ・・・そうなんです。1歳児と2歳児のお子さんがたくさん入園してくれ、育児休暇を取る先生がいて、働き方改革で先生達にお休みをちゃんと取ってもらわないといけないので、人が足りなくなったのです。 F先生は、今年3月まで幼稚園で11年間働いていたベテランの先生です。幼稚園で培って来られた教育をりんごの花保育園でも、ぜひ活かしてほしいと思っています。 今日、園見学に来られたエジプトの方は、りんごの花保育園に入園したいと3回も来て下さいました。少しずつ、りんごの花保育園っていいよ・・・というのが伝わっているような気がします。 1・2歳児のお子さんがたくさん入園してくれたので、0・1・2・3・4歳児はもう受け入れられなくなりました。ずいぶんにぎやかになって楽しいのですが、5歳児のお子さんがもう少し入園してくれるといいなと思います。 大きな虹を見ながら、「りんごの花保育園が楽しくて幸せいっぱいの園になりますように。」と祈りました。

働き方改革

近くのスーパーが、2日間連続で研修のためお休みでした。営業時間が短くなったお店もあります。働き方改革の影響でしょうか。 私が働きだした頃は、『半ドン』と呼んでいた2週間に1回訪れる土曜日午後からのお休みがとても楽しみでした。午後から休みと言っても、2時位にしか帰れないのですが、週6日働くのが普通だったので、少し早く帰れるのがとても嬉しかったのを思い出します。 その頃に比べると、週5日の職場も増え、有給休暇もとれるようになり、日本社会も、ずいぶん働きやすくなりました。 今年のゴールデンウィークは10連休だったので、その後が大変じゃないかと思っていたのですが、それほどの混乱はなかったように思います。10日休んでも、ちゃんと社会は廻っていくのですね。いい経験をさせてもらいました。 子ども達も、ゴールデンウィーク明けは落ち着いていたので、家族でゆったり過ごして、気持ちが満たされたのでしょう。そんなにあくせく働かなくてもいいのかもしれません。 働き方改革の一つとして、有給休暇を必ず年5日取るようにしなくてはいけないのは、保育士不足の保育園にとって悩ましい問題です。先日の園長会でも、扶養範囲内で働いている人が有給休暇を取ると、さらに出勤できる日数が減ってしまうので、人が足りなくて困ると言われていました。 誰もが、気持ち良くゆとりを持って働くためには、お休みをしっかり取ることはとても大事なことです。でも・・・人がいません。人件費には限りがあります。 土曜日も、予算計画と人件費試算をにらみながら、ため息が出ました。

保育士不足

様々な保育施設ができて、全国的に保育士が不足しています。福岡市では、今年度から、全国で一番高い奨学金返済の補助事業が始まります。 先週金曜日、奨学金返済の補助事業について、福岡市担当者の方の説明を聞きに行きました。正規職員で、奨学金を返済している人は、返済期間の半分に、短大・専門学校卒は1万円、4年制大学卒は1万5千円が毎月支給されるそうです。 最高180万円が支給されることになるそうです。但し、銀行の教育ローン等は対象になりません。福岡市では600人くらいの人が対象になると試算しているそうですが、実際はどうでしょうか。 福岡市では、自分で家賃を払っている人に、毎月1万円支給する補助制度もあります。奨学金と家賃で毎月2万円増えると、助かるでしょうね。 でも、この補助制度があるからと、福岡市の保育園に勤める人は本当に増えるのでしょうか。保育士の給与はずいぶん上がっていると思うのですが、学生の話しを聞くと、保育士を希望しないのは、給料ではなく、仕事の内容や環境が理由のように感じます。 実習に行った時に、職場の人間関係や、子どもの保育について、理想と現実の違いにがっかりしたという話も良く聞きます。 意欲を持って仕事を続けるためには、給与などの待遇の良さは必要でしょうが、やりがいを感じながら楽しく働ける環境の方が大切なのかもしれません。 10月から幼児教育無償化が始まれば、ますます保育士不足は深刻になりそうです。志のある人達がずっと働き続けられるような職場環境を作っていかなければと思います。

自然の猛威

残念ながら、明日の親子親睦遠足は雨の予報だったので、中止にしました。最近は、天気予報の的中率が高いので、それに合わせて判断しなくてはと思ったのですが、明日の朝になってみないとわからないのが辛いところです。 子ども達からは、「小戸公園に行きたかった~」と言われ、保護者の方からも、「残念です」と言われました。判断が間違っていた時は、本当に申し訳ありません。 夕方から急に風が強くなり、9時近くに家に帰ると、うなり声が聞こえるほど風が吹いていました。このままじゃ心配で眠れないと思ったので、園に戻って遮光ネットを片づけました。 開園した昨年、室見川が決壊しそうになったり、台風の直撃で、組み立て中の倉庫が飛ばされそうになるなど、自然の怖さを心底味わいました。 交通事故のニュースが頻繁に報道されることもあって、強風で園から物が飛んで行って通りがかりの車に当たったりするんじゃないかと思うと気が気ではなくなります。 窓の外では、時折強い風が吹いています。自然の猛威の前では、人間は無力ですね。転ばぬ先の杖・・・せめて、想像力を働かせて、危険に対して敏感でいなければと思います。

心配事

西区園長会と交流会に出席しました。園長先生や西区の子育て支援課の方々とお話ができて、様々な情報を頂き、有意義な時間でした。 なんといっても、10月に幼児教育無償化になった時の給食費の話題に関心が集まりました。今まで委託費の中に給食費も含まれていたのですが、幼児教育無償化になると、幼稚園や認定子ども園のように、給食費は保護者の方に負担して頂くことになります。 年収360万以下の世帯は無償ですが、それ以外の方には給食費を徴収させて頂くことになります。国が示している給食費は4,500円(主食費は別途)ですので、それに近い金額になると思います。 現金徴収するのか、口座振替にするのかも、今後の課題です。現在保育料は口座振替なので、そのシステムを利用できればいいのですが、先日国会で可決された幼児教育無償化に関する法律では、それができないことになっているそうです。 いろいろ難しくて、ややこしいです。福岡市の認可保育園は、ほとんど福岡市の共通献立で給食を提供していると思いますが、保育園によって給食費が違えばそれもできなくなるでしょう。子ども達の心と身体を育てる給食、子ども達が毎日楽しみにしている給食の質が落ちるのは絶対に避けなければいけません。10月から実施予定ですが、ギリギリにならないと詳細は分からないと言われました。 心配事は尽きないのですが、目下の一番の心配は、あさっての親子親睦遠足の天気です。少し前まで、晴れ時々曇りだったのに、今日の天気予報では、雨の確率が60%です。せっかく保護者会役員さん方が話し合いや準備をして下さったのに、中止になるのは残念すぎます。 りんご組(3・4・5歳児)

夢中

気温がぐんぐん上がり、りんごの花保育園の園庭では、みんな水遊びと泥遊びに夢中です。 何をして遊ぼうかな~と考えているわけではなく、〇〇したらどうなるんだろう?なんで〇〇になるのかな?と探究心に燃えています。目がキラキラ輝いています。 小さなビニール袋に花びらをいれて、上下に一生懸命振っている子があちらにもこちらにも・・・。 「園長先生、この水、不思議なんだよ。ほら、見てて」と強く振ると、花びらの色がじんわり水の中に染み出してきて、ピンクや青に染まります。 これを発見した年長組のYくんは、もうみんなのヒーローです。「Yくんから教えてもらったんだよ。すごいでしょ!」 こちらのテーブルでは、洗面器の中に砂と水を入れて、花びらを小さくちぎってはかきまぜ、うっとりする子ども達。「ほら、見て。おいしそうなジュースができたでしょ。」今日は、花びらが大活躍です。 こんな小さな園庭の中に、たくさんの発見があって、子ども達はもうそれぞれの遊びに夢中です。 1歳児、2歳児の子ども達も、小さな水たまりを作ってはその中に入り、泥だらけです。夕方、お迎えに来られたお母さん方に、「毎日泥だらけですみません。お洗濯ものが多くなってすみません。」と謝ると、「こんなに泥だらけになるまで遊ばせてもらってありがとうございます。」とおっしゃってくださるそうです。 子ども達が毎日目をキラキラさせて夢中になって遊んでいる姿を見ると、りんごの花保育園を開園できて良かったと改めて思います。

手を洗いたくない

先日、M先生が困った顔で、「2歳児のAくんが、『手を洗わない』って言うんですけど、無理にでも手を洗わせた方がいいですよね?」と言われました。  Aくんは、今年度入園したお子さんです。他の先生からも、Aくんが手を洗うのを嫌がると聞いていたので、何か理由があるんだろうなと思いました。  食事前に手を洗わないと、衛生的に心配ですし、感染症にかかってしまうかもしれません。基本的生活習慣を身につけるのがこの年齢の課題でもあるので、「嫌がっても、どうにか手を洗わせてください。」と言いました。 今朝、りんご組のY先生から、「Rくん(3歳児)が『手を洗わない』って言うので、いろいろ・・・バイキンがお口に入るとお腹が痛くなるから手を洗おうなど、話しているんですが、なかなか難しくて・・・園長先生だったらどうしますか?」と訊ねられました。 「Rくんに手を洗いたくない理由を聞いてみてください。洗いたくない理由があるかもしれないので。年上のお姉ちゃんたちに、『一緒に手を洗おう』って誘ってもらうのもいいかもしれませんよ。」と話しました。 同じ時期に、手を洗いたくないという子が2人もいるのは不思議です。でも、やっぱりその子なりの理由があるのではと思いました。 私たちは、手を洗う理由がわかっているので、進んで手を洗おうとし、手を洗わないと気持ちが悪いと思います。 子どもはうまく自分の気持ちを話せませんが、水の感触がいや、手を洗った時に袖口が濡れて気持ち悪かった、目に水が入って痛かった、怪我をした傷口に水があたって痛かった・・・という思いをしたことがあるのかもしれません。 2人とも今年度入園したお子さん

幼児教育無償化と消費増税

ゴールデンウィーク明けの久しぶりの授業でした。 10月から幼児教育の無償化が始まるという話をすると、一人の学生に、「幼児教育が無償化になったら、保育士の給料は上がるんですか?」と質問されました。 「今回の幼児教育無償化には、保育士の処遇改善は入っていないので、それはないと思います。」と答えると、「えー!そしたら、保育士がさらに大変になるだけじゃないですか!」と怒っていました。 幼児教育の無償化の前に、待機児童解消と保育士の処遇改善を・・・と願っていましたが、それよりも先に幼児教育の無償化が始まります。 アメリカの経済学者ヘックマンの50年近くに亘る縦断実験の結果、幼児教育に投資する方が、効果が高いというデータが注目を浴び、幼児教育の重要性が認識されるようになりました。幼児教育に携わってきた一人として(僭越ですが)、それは正しいと思いますし、データで証明されたことは喜ぶべきことだと思います。 でも、この実験には2つのポイントがあります。1つは質の高い幼児教育を受けさせること、そしてもう一つは、週に1回教師が家庭訪問を行い、保護者とともに子どもについて話し合いの時間を持ったことです。 幼児教育を無償化すれば、全ての子どもが質の高い幼児教育を受けられるわけではありません。反対に、無償化によって、保育施設が乱立し、簡単に保育士資格を取得できるようになって、保育の質が低下するかもしれないのです。 消費増税が10%に上がる同じ時期に、幼児教育が無償化になります。消費税を上げる名目は立つのでしょうが、誰が保育の質について考えてくれるのでしょうか。

母の日

今日は、母の日。娘からお鍋セットが届きました。「またおいしいもの作ってね」というメッセージと、「断捨離してね」と一言。 だんだんモノが捨てられなくなっているので、自分でも良くないと思っているのですが、年を取るにつれて娘から心配されることが増えるような気がします。息子からは、真っ赤なカーネーション(もちろんメッセージはなしです)。毎年子ども達からプレゼントをしてもらって幸せです。 本当は、『母の日』が好きではありません。11年前に亡くなった母を思い出すからです。年を取ったお母さんの手を引いて歩いている人を見ると、羨ましくなります。なんで私には母がいないんだろうと思って悲しくなります。 保育園では、『母の日』『父の日』はしないで、家族に感謝をする『ありがとうの日』をします。お父さんがいない子、お母さんがいない子がいるからです。 もうかなり昔、一人親のお母さんから、「子どもがかわいそうだから、『父の日』はしないでください」とお願いされたことがありました。それから『母の日』と『父の日』はやめました。 こんなにいい年になっても、母がいない『母の日』が悲しいのですから、子どもはなおさらだと思います。 今日はお仏壇に、白いカーネーションを供えました。喜んでくれているといいのですが・・・。

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