マスクの弊害
M先生が、NHKラジオで報道された、マスクの弊害について教えてくれました。
保育現場で、保育士がマスクをしていることで、離乳食を食べている子どもが噛まずに飲み込むようになったという報告があったそうです。食事の時、私達は口を動かしながら、「カミカミ、ゴックンね。」と言いながら食べさせます。コロナ対策で、マスクをしている私達の口元を見ることができないので、子ども達は噛み方がわからずにそのまま飲み込んでしまうのでしょう。
言葉を覚える段階では、私達の口元を見て言葉を覚えようとしています。口の動きが見れないので、言葉の習得が遅くなることも心配です。
最も気がかりなのは、マスクで表情が見えないことで、不安を感じているのではないかということです。子どもは、言葉で理解できない分、相手の表情で、情報を収集したり、気持ちを読み取ろうとします。
口元が見えないと、情報量も少なくなり、気持ちを読み取ることが難しくなり、不安に感じることも増えているでしょう。でも、それを言葉で伝えることができません。
私も、マスクをしている時は、笑っていることがよくわかるように、目元でしっかり笑うよう意識しています。
マスクの着用が当然になっているこの時期、日々心が成長している子ども達とどう向き合うか、保育者の力量が問われていると思います。