いやだ!

りんごの花保育園の未満児クラスは担当制なので、順番にお部屋に入って担当の先生と給食を食べるのですが、毎日11時半位になると、園庭から「いやだ!」と言う声が聞こえてきます。

 一番最後に食べる2歳児の子ども達です。担当の先生が、「ごはん、食べよう。」と声を掛けるのですが、その途端、待ちかまえていたように、「いやだ!」「いやだ!」と大きな声で答えます。

 毎日のことなので、先生達もいろいろ工夫して声を掛けています。「今日の給食は、〇〇ちゃんの好きな〇〇だよ。おいしそうだよ。〇〇ちゃんは、おかわりたくさんしていたよ。」「〇〇をたくさん食べたら、お兄ちゃんになれるよ。早くお部屋に入って食べようよ。」

 2歳児の子ども達の心に届くように、いろいろ声を掛けているのですが、子ども達は「いやだ!」「いやだ!」とそれはそれは大きな声できっぱりと答えます。なんて気持ちが良いのでしょう。こんなに「いやだ!」と大きな声で言えるのは、今だけかもしれません。

 なかなかお部屋に入ってくれない子ども達に手を焼きながらも、抱っこして無理やり連れて行くなんてことはせずに、先生達は辛抱強くあの手この手で誘います。

 友達と顔を見合わせて「いやだ!」と言っていた子ども達も、少しずつその気になっていき、最後は自分でお部屋に入っていきます。ホッと一安心です。

 これほどはっきり「いやだ!」と言う子ども達を見ながら、先生達は大変だなと思うと同時に、子ども達がしっかり育っていることがわかって嬉しく思います。

 「いやだ!」と言えるのは大事なことです。大人の言う通りにしたくないこの時期に、「いやだ!」を受け止めてもらった子ども達は、少しずつ自分の気持ちをコントロールできるようになっていきます。

 「いやだ!」と言いながら、『まだ遊びたいけど、給食の時間だからもうおしまいにしなくちゃいけないな』という気持ちが出てくるのです。自分で考えて行動しようとする気持ちは、自分の思いをしっかり受け止めてもらえたという安心感が土台になっているのかもしれません。

 それにしても、2歳児の「いやだ!」は迫力があります。私も時々この「いやだ!」にひるんでしまいますが、「いやだ!」って言えるのは大事なことなので、大丈夫、大丈夫と心の中で思っています。

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