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不登園

 児童発達支援事業を開所して、『不登園』という言葉を知りました。保育園、幼稚園に行けないということです。不勉強でした。


 学校に行けない子ども達がこんなに増えているのですから、保育園、幼稚園に行けない子がいて当たり前です。集団の場が苦手だったり、友達や先生の言動に傷ついていけなくなる子もいます。就学前の子ども達なので、それを言葉で表現できなくて、大人が気づくのが遅れることもあると思います。


 幼稚園の担任の先生から「〇日は発表会なんですよ。出なくてもいいから見るだけでいいので来てください」と言われて、その言葉に傷ついたと言われた保護者の方もいらっしゃいました。好意からでた言葉が、人を傷つけることもあるのですね。その人の立場に立っていないということです。


 普段はずっと休んでいるのに、遠足の日だけ登校する子がいると聞いて、批難してしまうことはないでしょうか?その日だったらどうにか行けると勇気を振り絞って登校してきた子が他の人の視線で傷ついてしまい、また学校に行けなくなってしまうのもよく聞く話です。


 学校(幼稚園・保育園)は、みんなが喜んでいく場所ではないということをもっと認識しなければと思います。児童発達精神科医の本田秀夫先生は、「子どもが学校に行きたくないというのは最終判断」と言われます。子どもが学校に行きたくないと言ったら、親は問題の始まりのように思ってどうにか行かせようとしますが、子どもにしてみれば、さんざん考えて悩んだうえで口にした言葉だということです。


 他の子と同じように学校(幼稚園・保育園)に行ってくれれば、そんなに悩むことはないのかもしれません。でも、それ以外の道はあります。それぞれのお子さんが抱えている悩みや苦しみを受け止めた上で開かれる道があると思います。周りに相談できる人や機関がきっとあります。親子で抱え込まないことはとても大事です。



 
 
 

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