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評価

 先週、卒園児のYくんが通知表を見せてくれました。私たちにとっては卒園した子ども達の成長がなによりの喜びなので、小学校でもがんばっていることがわかって本当に嬉しく思いました。1年生になったTくんが、漢字が混じったお手紙をくれたことも、嬉しかったです。


 開園して6年目なので、最初の卒園児は5年生になっています。たった一人の卒園児だったMちゃんはどんなふうに成長しているのでしょう?町で出会ってもわからないかもしれません。少しずつ卒園児が増えていって、たまに顔を見せてくれて、その成長に驚いたり、喜んだりできるのは保育園の醍醐味です。


 小学校1年生の孫も、初めての通知表を受け取りました。がんばっているようですが、母親である娘はできていることよりも、できていないところが気になるようです。一人の人間の中には得意なところと苦手なところがあるのが当たり前です。子どもももちろんそうなのに、大人は通知表に書かれたことに一喜一憂してしまいますね。思い出せば私もそうでした。できていないことが気になって、できたことをしっかり褒めてその気にさせることができなかったように思います。


 通知表には子どものがんばったことと課題が書いてありますが、クラスでの相対評価であったり、担任の先生のフィルターを通しての見方にしか過ぎません。それをどう受け取るかは本人やその保護者の方に委ねられています。


 がんばっているのにもっと頑張れと言われると心がしぼんでしまいます。苦手なところを頑張れと言われると、ますます自分の中で苦手なことがクローズアップされていきます。私も子どもの心がわからずに「もっと、もっと(できるはず、がんばりなさい)と言っていたな」と反省しています。通知表は子ども達の心を前向きにするために上手に生かしてくださいね。


 人は他人の評価に敏感です。食べログの口コミも食べた人(もしかすると食べていないかもしれません)からの評価です。その評価を見てお店に行くか決めることも多いですね。お店の経営を左右することになる評価はちょっと怖いです。主観で書かれているので、過大評価しないようにしなくては・・・・。


 私も学生から授業改善アンケートという評価をされますが、悪い評価はあまり気にしないようにしています。気にしていたら頑張ろうという気持ちになれないからですね。評価は常に正しいわけではなく、あくまでも評価する人の見方にしか過ぎません。評価の内容に振り回されず、前向きになるための材料として捉えたいですね。

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