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食具

 お昼時、はなぐみ(1・2歳児)の保育室から大きな泣き声が聞こえて来ました。誰が泣いているのかな?と廊下を見ると、H先生が大泣きしているQくんを抱っこしてメダカの水槽を覗き込んでいました。気持ちを切り替えるためですね。


 Qくんの大泣きの理由は「まだ食べたい!」「おかわりがほしい!」ということでした。何度かおかわりをしたので、「もうおしまい」になったのですが、まだまだ食べたいQくんは納得できなかったようです。今日は、大根と鶏肉の煮物とかぼちゃの豆乳味噌汁・・・とってもおいしい給食でした。特に小さい子ども達は和食が好きなので、おかわりの声が飛び交います。新米ごはんもとってもおいしいので、食欲は止まりません。


 そんな中、食材と食具について、興味深いコラムを目にしました。最近は安全のためにシリコーン製の食具を使うことが多いようですが、食具が食材よりも柔らかいと、感覚差異が生じて美味しく感じられないそうです。


 私達も、シリコーン製のスプーンで大豆を食べると、口に当たった時に違和感を感じ、おいしく食べれないですよね?食材に合った食具を使えば気持ちよく、おいしく食べることができ、合わないものを使うとおいしさが半減してしまうこともあるので気をつけたいですね。


 子どもはさらに感覚が敏感なので、より配慮が必要です。離乳初期から後期までは、立位が安定しないのでシリコーン製の食具をメインにし、離乳完了期で食材の固さに合わせてプラスティック製の食具に。体幹が安定してくる1歳6か月を超えて幼児食になったら金属製の食具にとステップアップする必要があるそうです。


 食材には気を使っても、食具は安全面の確保に視点がいきがちですが、発達や食材に合わせた食具を使うことは、偏食や食べず嫌いを減らすためにも大切です。食べる意欲が心配な時は環境に目を向けてみると新展開が起こるかもしれませんね。

 
 
 

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