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多様性

 りんご組(3・4・5歳児)の朝の会で、ふたりの赤ちゃん人形を紹介しました。一人は欧米人の赤ちゃんで、もう一人はアフリカの赤ちゃんです。


 二人の赤ちゃんを並べて、「どこが違う?」と尋ねると、「こっちの赤ちゃんは

肌が白い」「こっちの赤ちゃんは、肌が茶色。」と答えてくれました。「他に違うところはある?」と訊くと、「こっち(肌が白い)の赤ちゃんの眼の色は青で、こっち(肌が茶色)の赤ちゃんの眼の色は黒だよ。」


 「どっちの赤ちゃんがかわいい?」と訊くと、「ふたりともかわいい!」と言う返事が返って来ました。「肌の色は違うけど、ふたりともかわいいね。りんご組さんで、このふたりの赤ちゃんたちをかわいがってね。」と言うと、大きく頷いてくれました。


 給食時間に見に行くと、ふたりの赤ちゃんを抱っこしている男の子、女の子がいました。今まであまり考えずに準備した赤ちゃんは、肌が白く、髪の毛が黒い人形が多かったように思います。


 日本は島国なので、大陸に住む人たちのように、日本人以外の人に慣れていないのかもしれません。移民を受け入れることもなく、コロナ禍で外国人観光客の人たちも激減したので、日本人以外の人に会う機会も少なくなってしまいました。子ども達はなおさらです。多様な人と関わることがほとんどないのですから、違いを受け入れる経験ができずに、固定観念が強くなっているのではないでしょうか?


 これから多様性の世界の中で生きていく子ども達に、国籍や肌の色や髪の毛の色の違いはもちろん、性差やそれぞれの文化の違いを受け入れる素地を育んでいかなくてはと思います。


 りんごの花保育園でも、外国人や様々な個性を持った子ども達が共に生活をしています。それぞれの違いを尊重し、多様性に満ちた豊かな時間を過ごしていきたいと思います。

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