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豆まき

 今日は節分。りんごの花保育園にも赤鬼・青鬼がやって来ました。以前勤めていた園の子ども達は、節分をとても怖がり、当日の朝、お家から持ってきたヒイラギの葉っぱをセロテープで玄関や窓に貼り付けていました。見ていて微笑ましかったのですが、それだけ怖かったということですね。


 節分の日はお休みすると決めていた子もいました。お家の方もその気持ちを尊重して、卒園まで節分の日はお休みしていました。青森のなまはげは、子どもを怖がらせすぎるので虐待だと言われる人もいますが、世の中には怖いものがあることを知り、怖いものの存在が子どもの行動をコントロールすることも必要と考える人もいます。どちらを選ぶかは、それぞれの子育て観が影響するのでしょう。


 りんごの花保育園では、怖いものを乗り越える経験が大切だと思っているので、鬼役の先生は顔を全部出してお面だけ付けて登場します。顔はよく知っている先生ですが、年齢に応じて反応は様々です。0歳児の子は最初はキョトンとして見ているのですが、異質なものを見た怖さなのでしょうか、6人中2人の子が泣きました。


 1・2歳児は、鬼が入ってきたとたん、果敢に鬼に豆を投げていました。1歳児は7人中4人が泣いて、2歳児は11人中泣いたのは1人だけでした。2歳児の子ども達は本当に逞しかったです。追いかけられると怖そうに先生たちの方に逃げ出しますが、鬼が背中を向けた途端、豆を投げつけます。鬼が出て行ったあとは、勝利の雄叫びを上げていました。昨年とは全く違う姿に驚きました。


 3・4・5歳児は、最初3歳児のTちゃんが鬼を見て泣き出しましたが、他の子は、みんな力強く鬼に豆を投げつけていました。豆は喉に詰まったら危ないので、0・1・2歳児は紙を丸めたものを投げ、3・4・5歳児は落花生を投げました。落花生は当たると痛そうで、嬉々として投げつける子どもたちの姿に、鬼が気の毒になりました。


 鬼になった先生たちが、「心の鬼はいなくなったな?」「給食を残す子はいないか?」といろいろ尋ねながら鬼をがんばってくれたので、きっと子ども達の心の中の鬼はいなくなったと思います。鬼をやっつけた子ども達はとっても満足そうでした。怖いものを乗り越えることができた経験が、またお兄ちゃん、お姉ちゃんになった自分を感じさせてくれたと思います。

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