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オンライン授業

コロナウイルス感染症対策のために、韓国では早々に小・中・高校・大学の授業をオンラインに切り替えたそうです。そのスピード感は素晴らしいと評価されていますが、オンライン授業の課題も明らかになっているそうです。


 韓国では、日本の全国学力テストに匹敵する「学業成就度評価」というものがあるのですが、基礎学力の水準に達していない生徒の比率が過去最大を記録したそうです。


 特に到達水準が大きく下がったのが「数学」で、中学と高校で「基礎学力に未達」の生徒の割合が13%を超え、女子生徒より男子生徒、そして都市部よりも地方の生徒の学力低下が顕著だったと報道されています。


 コロナ禍で人との接触を避けるために、端末などの条件が揃えば、オンライン授業でも大丈夫だと思われたのかもしれませんが、この報道の中でも、小学校までだったら、どうにか家庭でカバーできるが、それ以降になると、思春期を迎え、保護者の干渉を嫌うようになるので、家庭で管理することが難しいのではないかと伝えられています。


 小学校でのオンライン授業でどこまで対応できるのか、これも検証が必要です。保護者がつききりで見守ることも難しいでしょうし、学童期の子ども達が、長時間パソコンやタブレットの小さい画面に集中することも大変でしょう。画面を見ているだけで、思考が働いていないこともあるかもしれませんし、それを確認することも難しいと思います。


 大阪の娘が、小学校のお子さんがいる友達が、オンラインで授業を受けているけど、不具合も起きるし、ずっとそばについていないといけないので大変だと嘆いていると話していました。日中保護者がいない家庭もあるので、経済格差が教育格差に結びつくのは必至です。オンライン授業が普及したことで、同じ場で学び合うことがいかに大切かを実感しているのが現状ではないでしょうか。



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