プロジェクト保育報告
りんご組(3・4・5歳児)の先生たちと、6月から7月のプロジェクト保育の振り返りをして、今後の計画について話し合いました。
りんごの花保育園では、今年度から3・4・5歳児の子ども達を3グループに分けて、それぞれのグループでテーマを決め、子ども達の意見や考えを取り入れながらより深くテーマについて考えたり、調べたりしています。明日で10回目を迎えるプロジェクト保育ですが、それぞれのグループが新局面を迎えています。
『お米作り』をテーマにしてきたキンキラグループは、5歳児のRくんから「釣りをしたい」と意見が出て、みんなその気になっているそうです。5歳児の間で、ラQという小さなブロックを使ってお寿司を作ることがひそかなブームになっていて、お米ができたら、自分達が釣って来た魚をネタにして握り寿司を作りたいそうです。思いもよらない展開に驚きましたが、「みんなで小戸公園に行って釣りをしたい!」というのが一番の子ども達の願いだそうです。
明日は、とりあえず(?)室見川に行って、どんなところに魚がいるのか、釣りをしている人にどんな魚を釣っているのか聞きに行く予定です。
くるまグループは、自分達で影の写真を撮ったり、その写真を貼ったりしたことで影への興味が強くなり、日頃の遊びや生活の中で、いろいろな影を見つけて、報告してくれるようになったそうです。5歳児のMくんが、図書館から影絵の絵本を借りて来てくれたので、その絵本を読み、さらに影への興味が強くなり、影絵の世界へ行くことができるといいな(担当のK先生)と思っているそうです。
虫グループは、アリの観察セットをセッティングしたので、明日はりんごの花保育園の駐車場にアリを探しに行く予定です。かたつむり、みのむし、メダカ、くわがた・・・とたくさんの虫を飼っているのですが、5歳児のAくんとSちゃんは、毎日かたつむりの世話をしていて、担当のF先生がお休みすると聞いた前日は、「(明日も)掃除をしておくから大丈夫だよ。」と頼もしい言葉をかけてくれるそうです。虫への興味が広がっているので、みんなで「『かなたけの里公園』に行きたい!」と盛り上がっているらしいです。
少しずつ方向が変わっているグループもありますが、子ども達はプロジェクト保育を通して自分達のやりたいことを本当に実現できるということを実感しています。一人一人の思いや声に耳を傾け、誰かの発言に、みんなで「それ、いいね!」と気持ちがウキウキする体験を通して、知識や技能だけではなく、自分に自信を持ったり、友達の良さを感じているようです。
それぞれのグループの話を聞きながら、プロジェクト保育を通して、一人一人の子ども達がのびのびと自由に活動に取り組み、心も身体も成長している手ごたえを感じています。
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