感覚
- 智子 大瀧
- 5 days ago
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昨日ブログに書いた感覚過敏ですが、反対に感覚鈍麻もあって、それも生活に様々な影響を及ぼします。適度な感覚が大事なことを感覚に問題がある子(人)が教えてくれます。
椅子に座った時に体をゆすったり、席を離れたりする子の中には、感覚を入れたいという欲求がある子もいます。手に何かを持たせたり、椅子の背板にスポンジを貼ったり、足元にザラザラするような床板を置いて刺激すると、着席時間が長くなることもあります。
感覚は人それぞれなので、どんな感覚を求めているのか試行錯誤ですが、叱るよりも、できるようになるための環境を考えた方がいいようです。
赤ちゃんが何でも口に入れようとすることでもわかりますが、口は感覚の中でも一番敏感で最初に発達する場所です。時にはかみつき、指しゃぶり、爪噛み、唾を溜めるなど様々な問題行動として表れることもあり、大人を悩ませます。目につきやすい場所なので、早くやめさせたいと思って、つい何度も注意してしまうと逆効果になることもあるので気をつけたいですね。
以前勤めていた保育園で、2歳児の子が園庭に出ると、毎回口の中に大きな石を何個も入れることがありました。その都度出させていたのですが、その行為はずっと続きました。
赤ちゃんも口の中に砂や石を入れますね。成長するにつれて嫌な感覚になり、自然になくなりますが、反対にその感覚が好ましい感覚として強化してしまうこともあります。
先日、療育センターに実習に行ったときに、みんなが体を動かして遊んでいる時に、4歳児の男の子がティッシユを口に詰めていました。なぜ口の中にテイッシュを詰めるのでしょう?感覚を満たすため?口の中に入れている姿を見た時の大人の反応を見たいから?時間を持て余していて?いろいろ考えましたが、短い時間しか見ていないのにわかるはずもありません。
なぜ、どんな時にその行為を行っているのかをよく観察して、記録を取っていくことが必要です。そしてその記録をもとに、他の人の意見も聞きながら様々な対策を考えていくことが求められます。
難しいですが、その子(人)の気持ちに寄り添いながら、拘っている行動から自由になれるよう支援していきたいと思います。
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