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記憶

 人の記憶はかなりあやふやなものです。同じ出来事を経験しても、時間が経つと、覚えていることはそれぞれ違ったり、ある人にはとても心に残ったことが、他の人は全然覚えていないということがよくあります。


 犯罪などの事件では、目撃者の証言が重要になると思いますが、よく覚えていなかったり、記憶違いということもあるようです。人は自分の目で見たものや耳で聞いたものをそのまま覚えているわけではなく、無意識的に自分なりに認知したことを記憶しているので、人と違うことや事実と違うことが起こるようです。


 大学生に、小さい頃、親戚の結婚式でテーブルクロスを引っ張ったことがあるという嘘の話を何度も聞かせたところ、4割の大学生が本当の記憶と思うようになったという実験があるそうです。


 子どもの記憶はさらにあやふやです。毎日新しい経験をするので、さらに記憶を留めておくのは難しいのでしょう。「保育園で何をしたの?」と聞いても、答えられないのはそのせいかもしれません。


 子どもの記憶は曖昧なので、つじつまが合わなくても、嘘をつこうと思っているわけではないことも理解してくださいね。真相を探るよりも、親子で向き合って話をする時間があるということが大事だと思います。

 
 
 

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