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初心者

 NHKテレビ『すくすく子育て』のコメンテーターとして活躍されている玉川大学大学院教育学研究科教授の大豆生田啓友先生のインタビュー記事を見て、子育ては誰にとっても大変なことなんだと改めて思いました。


 大豆生田先生は、幼児教育の専門家で、幼稚園教諭として勤められていたこともあったそうです。その時は保護者の方からの信頼も厚く、幼児教育者として自信をもって子ども達や保護者に関わっていらっしゃったそうです。なので、子育てにも自信があって、イクメンのはしりだと自負されていたのに、2人目のお子さんが生まれた時にその自信が大きく覆ったそうです。それは、奥さんからのきつい一言・・・「言っていることとやっていることが違う」「子育て、なにもしていないじゃない」


 2人目のお子さんはとても手がかかり、1時間おきに夜泣きをしたそうですが、奥さんに何もしていないと言われた大豆生田先生は、夜泣きをしたら、できるだけ自分が見ると宣言したそうです。


 1時間おきに起こされ、夜中に仕事をしようと思ってもできない・・・その大変さを身に染みて感じた大豆生田先生は、「子育ては誰もが初心者だと思った。」と語られています。その一言を聞いて、とてもホッとしました。


 私も、保育士をしながら子育てをしている時、保母(当時はそう呼ばれていました)なのに、自分の子どもをちゃんと育てることができないと思われたらどうしよう・・・いつもそう思っていました。我が子が言うことを聞いてくれない時、周りの目ばかり気にして、子どもにきつく当たっていたように思います。


 子育ては誰でも初心者・・・本当にそうですね。どんなに専門の勉強をしても、どんなにたくさんの子ども達を見ても、自分の子を育てるというのは別のことなのでしょう。人間の子どもは、専門書に書いてあるように育ってくれるわけでもなく、他の子と同じように育ってくれるわけでもないのですから。保育界のホープである大豆生田先生の本音トークには勇気をもらいました。

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