自然界
プロジェクト保育3回目、虫グループが掲示板にドキュメンテーションで活動の様子を知らせてくれました。ドキュメンテーションは、子どもの写真やつぶやきを書くことで、その時の子どもの感じていることや心の中が見えてくるので、保育の中身を伝える方法として最近注目されている手法です。
りんご組の先生たちは、ドキュメンテーションの本を買って、どんなことを書けばより伝わるのか研究しているようです。先生たちのドキュメンテーションを見ると、子ども達の表情や子ども同士が関わっている姿、つぶやきから心を動かしていること、考えていることがわかり、おもしろい!と思います。
先々週、虫グループは、田んぼに行ってたくさんの虫を捕まえてきました。大きなカエル、てんとうむし、かたつむり・・・。捕まえた子ども達の嬉しそうな顔がドキュメンテーションに並んでいます。さて、この虫たちを虫グループで飼うことになり、どこでどんなふうに飼えばいいのか、担当のF先生始め子ども達もいろいろ考えたようです。とりあえず、虫たちが好きそうな葉や枝、棒を交差させたものを虫かごに入れました。
次は食べ物です。かたつむりは野菜が好きらしいということを図鑑で調べた子ども達は、給食の先生に野菜をもらいました。てんとうむしは、やっぱり緑の葉っぱです。ではカエルは?
以前、カエルを育てたことがあるM先生に、「カエルは生きている虫しか食べない」ということを聞いてきた子ども達はとても困ったようです。担当のF先生は、ホームセンターに行って売り場の方に尋ね、コオロギを買ってきました。
生きているコオロギをカエルに与えているところを子ども達には見せたくないので、F先生がこっそりあげることにしたそうです。でも、生きている虫しか食べないカエルをいつまでも飼うことはできないので、子ども達と話し合って、見つけた場所に戻すことになったようです。
自然の世界は知れば知るほど、不思議なことがいっぱいです。おもしろいことだけではなく、虫が他の虫を食べて生きていることも知っていくことになるでしょう。ドキュメンテーションに並んだ虫グループの子ども達は、日頃から虫が好きな子達だったので、テーマは『虫』になるべくしてなったのだと思いました。さらに活動が広がっていくのが楽しみです。