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自分で決める

 昨日、福岡市園長会の後に行われた歓送迎会にも出席しました。多数の参加者を見て、コロナ禍は過去の出来事になったことを感じました。あの大変な日々はなんだったのでしょう?またコロナが流行したら落ち着いて対応できるでしょうか?そんなことを考えていると、会が始まり、あちらこちらで話が盛り上がっていました。こんなに福岡市の園長会は結束力があったんだなと新しい発見でした。


 モデル事業で児童発達支援事業所を開設されている園長先生方に視察をお願いすると、快く引き受けてくださいました。園長会だけでは話しかけにくいのですが、こんな場なのでお願いがしやすくて、とてもいいタイミングでした。来週から早速保育園で行っている児童発達支援事業を見せて頂いて、公募に向けて具体的な計画を立てたいと思います。


 園長会で盛り上がる中、こんな話が聞こえてきました。「園児が外で遊ぶか室内で遊ぶか自分で選べるようになっているか?というアンケートがメールで送られて来たけど、そんなの無理ですよね?そんな保育をしてほしいということだと思うけど、できないですよね~。」


 「え?」りんごの花保育園では開園当初から自由遊びの時間は、子どもたちが自分で遊ぶ場所を決め、遊びたいものを選んでいます。これって普通のことだと思っていたのですが、そうでもなかったんですね。


 未満児クラスの小さな子ども達も遊ぶ場所は自分で決めています。食事や午睡などの基本的生活習慣はいつも同じ場所で決まった時間の方が身につきやすいので先生たちが決めているのですが・・・。以上児クラスになると、食事は自分の好きな席で食べたい友だちと一緒に食べています。先週まで3歳児は席を決めていたのですが、今週からは自分たちで選択しているそうです。子ども達に任せることができるようになったということですね。きっとさらに食べる意欲が増していると思います。


 できるだけ子どもたちが選んだり、決めたりする場面を増やしたいと思っています。自分で決めるのは嬉しいことであり、自分で決めることができる力は大切だと思っているからです。「○○しなさい」と大人に言われれば、たいていの子ども達はその通り動いてくれます。でも、それが日常になると、自分で考えたり、結果を想像したりしなくなってしまいます。


 成長するにつれて子ども達は自分の人生の主人公になっていきますが、その道のりは自分で考えたり、決めたり、選んだりすることの連続です。その時に、選んだり決めたりした結果どうなるんだろうと想像できるのはとても大事ですね。結果に責任がついてくることもだんだんわかってくるようになると思います。人任せにせず、自分で決めることを当たり前の権利として行使することができるようになってほしいと願っています。

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