これからの幼児教育
- 智子 大瀧
- 4 days ago
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少子化が想像以上のスピードで進み、日本社会全体の構造を大きく変えようとしています。それに加えて、AIの進歩はさらにその変化を増幅させています。一昨日の短大の外部評価委員の方が、「これから30年、日本社会は大きく変化する」とおっしゃっていましたが、その変化を想像すると怖さも感じます。私の目の前にいる子ども達は、その大変革の中を生き残っていかなくてはいけません。
良いことも悪いことも、手を伸ばせばすぐ手が届くところに存在していて、その影響は何倍もの力になり、形を変えて個人の生活に影響を与えるのでしょう。そんな時代に今の教育は追いついていないですね。同じ目標、同じスピード、同じ答えを求め、言われたことに従うだけの教育では、とても時代の変化についていく力を育てることはできないと思います。
これまで何度も予測不能な時代を生き抜くための力をつけることが大切だという言葉を聞いてきましたが、外部評価委員会での話し合いで、その言葉の意味が身に染みました。子ども達には、自分で考えて判断して行動する力がどうしても必要です。様々な体験を通して、心と頭を働かせて、イメージを広げ、予測を持って対処できる力が必要です。
令和6年10月に文部科学省から出された『今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会の最終報告』でも、幼児期は、知識、技能を教え込むことではなく、幼児が幼稚園教諭・保育士・保育教諭等との信頼関係に支えられ、遊びを通して楽しいと感じる多様な体験をしながら、小学校以降の生活や学習の基礎となる資質・能力を育んでいくようにすることが重要で、一斉に文字や数字を覚えさせ、練習させるのは意味がないとはっきりと書かれています。
どんな変化があっても、それを乗り越えるために、自分を信じ、他の人と協働して対処する力の基礎をつけることの重要性を改めて感じ、そのためにどんな保育をするのかを考えなくてはと思っています。
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