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わかる保育

 先日発達障がいに関する研修を受けました。小学校1年生では10人に一人、6年生では16人に一人の割合で、自閉スペクトラム症やADHD(注意欠如多動性障がい)、学習障がいのお子さんがいるそうです。大きくなるにつれて割合は減っていくことからも、早期支援が重要だということがわかります。


 3歳から小学校3年生の間に、いい育児、保育、教育を受ければその効果は高いようです。小さいころに支援を受ければ、二次障害を防ぐことができます。二次障害は不登校、ひきこもり、うつに繋がり、自殺と背中合わせで、自閉スペクトラム症の人の寿命は一般人よりも18年短いというデータもあるそうです。


 児童発達支援事業所で感じるのは、保護者の方がお子さんの障がいを理解していて、お子さんの大変なところよりも良いところやその特性を個性として受け入れてあるということです。他の子と同じを求めない、時間がかかっても、お子さんのペースでお子さん独自の目標を持って子育てをされているところがいいなと思います。そんなふうに理解して関わってもらっていると、子どもの自己肯定感は高くなります。自分は大丈夫と思えること、自分は温かく見守ってもらえていると感じることはとても大事だと思います。


 研修の中で、発達障がいのお子さんの保育の大原則として、「子どもがわかる保育をすること」とおっしゃっていました。発達障がいのお子さんは、今、何をするのか、次は何をするのか、どうしてそれをするのか、相手はどういう気持ちなのか、どうして怒られたのかなど、わかっていないのに、わかっていないことを理解されずに、困った子というレッテルを貼られてしまうことが多々あります。


 集団の中にいると、他の子の真似をして動いているので、わかっているように見えることが多く、実はわからないままに行動していることにもっと注意を払わなくてはと思います。講師の先生が言われたように、私たちはもっと勉強をして、子どもを理解し、子どもがわかる保育をしなくてはと思いました。

 
 
 

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