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一番になりたい

 子ども達は、なんでこんなに一番に拘るんでしょう?「ボクが先!」「私が先だった!」「ボクが一番なのに〜」


 みんなで何かをしようとすると、すぐに順番争いが始まります。どうして一番に拘るのかよくわかりませんが、とにかく一番になりたがります。


 昨日の朝も、放送をするために、何人かの子ども達が事務室に入って来たのですが、先を越されたと4歳児のAくんが大泣き。どうしようかな?と、5番目に並んでいたBちゃんに「Bちゃんの前に入れてくれない?」と言うと、あっさり「いいよ」と譲ってくれてホッとしました。


 それでも納得できずに泣いているAくんを見て、一番前に並んでいた5歳児のCくんが、「ここ、いいよ」と一番前を譲ってくれました。少し前のAくんだったらできなかったことです。一番に拘る気持ちを乗り越えたCくんだから譲ることができたのでしょう。


 一番になりたい気持ちは悪いことではありません。でも、みんなが一番にはなれないので、譲ったり、どうすればいいのか考えることに意味があるのだと思います。


 そういえば、少し前まで一番になんの思いも持たなかった4歳児の子ども達が、最近は「誰が一番に靴を片付けてお部屋に戻れるかな?」と言うと、急いでくれるようになりました。「お兄ちゃん」と言う言葉にも反応してくれます。


 一番になりたい、お兄ちゃんになりたいという気持ちは子ども達を成長させてくれるのですね。その気にさせる言葉を大事に使いたいと思います。


 


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