世界から学ぶ
- 智子 大瀧

- Oct 3
- 2 min read
昨夜、西南学院大学で行われた研修に出席しました。日本保育学会九州・沖縄ブロック主催で、現在注目が集まっている架け橋期(移行期)の保育が他の国ではどのように実施されているかが、テーマでした。
イタリア、ニュージーランド、韓国の幼児教育の専門家の方の話をリアルに聞くことができました。現状と課題をそれぞれ話してくださったのですが、日本とあまり変わらないと感じました。
0~2歳から幼児クラスへの移行期に子ども達が戸惑うことがないようなカリキュラムがあり、そこに質が高い保育者がいることの重要性を強調されていました。保育者との応答的なかかわりを通して基本的な生活習慣や人とのかかわり方を学び、主体的に遊びを通して学んでいくカリキュラムを見て、改めてどの国も乳幼児教育で大切にしていることは同じであると思いました。
他の国との違いは、日本の乳幼児教育は、管轄が厚労省・総務省・文部科学省に分かれているということです。今回の研修の企画をされた西南学院大学の先生が、『教育庁』が統括していることが乳幼児教育に与えている影響について、各国の専門家の方に質問されたのですが、特別にその利点については語られませんでした。一つの省庁が統括して行うことが当たり前なので、その恩恵を感じられないのかもしれません。
日本は、保育所・幼稚園・認定こども園が未だに3つの省に分かれてそれぞれ統括しているので、その間でこぼれ落ちたり不利益を被る子どもや保護者の方、保育者がいます。一つに統括されれば、移行期のプログラムももっと子どもの利益に繋がるものになるでしょう。余計な手間と時間とお金が使われていますよね?
夜の研修で、英語でのプレゼンテーションだったので眠くならないかな~と思ったのですが、それぞれの専門家の先生方の話が面白くて聞き入りました。日本の保育は大丈夫です。世界と同じ方向を向いています。そう思えた研修でした。






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