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保育の価値とリスク

 先週、職員勉強会があった時に、先生たちに『森の幼稚園』への思いを伝えました。ずっと子ども達と一緒に森に行って、自然の中で自由に散策して、新しい経験をして、季節を感じて、ワクワク・ドキドキしたい!と思っていたからです。


 行きたい!いいね!と思ってくれた先生たちがたくさんいたので、前向きに考えたいと思っていたのですが、考えさせられることがありました。今の子ども達は、自然体験が少ないので、怖かったり、嫌だと感じる子もいると思います。すべての子どもたちが自然が好き、身体を動かすのが楽しいと思っているわけではないでしょう。そう思ってもらうために、仕掛けや導入が必要なのですが、虫が怖い子、草むらが苦手な子もいます。


 りんごの花保育園では、雨の上がりの園庭、虫がいる公園や神社に行くときに虫よけスプレーをしています。虫よけスプレーの中には、心配な成分が含まれている薬があるので、使用するのは最小限にと思っています。


 この仕事を続けて来て、虫さされには何度も心を痛めてきました。同じ場所に行って刺される子もいれば、刺されない子もいます。刺された子の中には病院で受診をしなくてはいけないほどひどい状態になった子やアレルギー反応が出た子もいます。


 安全性が高い虫よけスプレーをといろいろ調べて、自分で手作りしたこともありますが、効き目が弱く、虫よけにはなりませんでした。虫に刺されても気にならない症状であればいいのですが、そうではない子ども達もいます。何が正解かわかりませんが、虫刺されのことを考えると『森の幼稚園』が遠のいていくような気がします。これも保育の価値とリスクのバランスをどう考えるかなのでしょうね。悩みは尽きません。

 
 
 

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