少子化の先にあるもの
- 智子 大瀧
- Sep 29
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もうすぐ新年度の保育園入所申込が始まりますが、全国的に見て待機児童はほとんどいなくなり、定員に空きが出ている園が増加しています。幼稚園から認定こども園になるところが増え、幼稚園はさらに厳しい状況のようです。福岡市は幼稚園が存続を維持している数少ない自治体で、都市部以外では閉園、統合が進んでいます。この波はやがて保育園にもやって来るでしょう。
子どもが急激に減っていることを実感します。今秋、育児・介護制度がさらに充実しますが、それで子どもを産もうという気になるのかは疑問を感じます。子どもを産まない大きな理由として、経済的不安と言われていますが、子育てそのものに対する負担感が大きいのではないでしょうか?自分の時間がなくなる、思いきり仕事ができないなど、自分の好きなことが子どもを産むことによってできなくなることも大きな理由ではないかと思います。
子どもはかわいいです。でもそれは子どもに実際にかかわった人がわかることで、身近に子どもがいなければ想像することも難しいと思います。学生の育児体験などは効果がありそうな気がしますが、興味がある学生に限られるかもしれません。
子どもと一緒の生活を想像したり、子どもがいることで楽しいことが増えることを実感できるような取り組みがあるといいですね。国を挙げて少子化対策が進んでいますが、希望の光は見えてきません。このまま進むと、本当に日本社会から日本人がいなくなってしまいそうです。20年後、50年後の社会には子どもたちはいるのでしょうか?この大変で手間がかかる子育てを担ってくれる人はいるのでしょうか?今すぐに、「子どもってかわいい」「子どもがいると幸せ」と思える人を増やす手立てが必要だと思います。
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